第四章〜研修編3
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程なく、任官式も散会となった。
鳳珠と柚梨はすぐに志美に話しかける
「志美、玉蓮のことをよろしく頼む」
「お願いいたします。しっかりしごいてもらって問題ありません」
柚梨は少し頭を下げた。
「任せておいて、ビシバシ鍛えるから!」
ぽん、と志美は自分の胸を叩くと、ニッと笑った。
「あの子、なかなか目の付け所が面白いのよ。課題もね、自分で考えた、って言うし、景侍郎にも見てもらってない、って言うじゃない。面白いなと思ってね」
「えぇ、課題は見たけりゃ後で見てくれって言われましたよ。でも、同期の仲間には見せたみたいですね」
「そう言ってたね。周りともうまくやれる子だから、そういう意味では心配はしてない。吏部の中でも精鋭の若手の下につけようと考えている」
「よろしくお願いします」
横で、「おぅ」と声がして、三人は視線を向けた。
「ヨメ、よろしく頼むなー、あいつバカだが人柄で迷惑をかけるようなことは無いと思うぜ」
見れば、飛翔が春麗に声をかけていた。
「えぇ、そこは心配しておりませんわ。それに、魯尚書がぜひ、とのことだったので、それで吏部にお願いしたんですよ」
飛翔がえっ?と思ってみれば、魯尚書は大きく頷いた。
「今年の上位及第者と並ぶ面白い課題だったのでな、民に近い目線を持っていることは、官吏にとって有効なことだ。彼は磨けば光るだろう、管尚書のようにね」
言われた飛龍はバツが悪そうに頭を掻き、春麗は微笑んだ。