第三章〜研修編2
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「海星の方はどうだったんだよ?」
「吏部ですか?吏部は…みんな口が悪いんですよ、”悪鬼巣窟の吏部”って言われてるみたいで。この春に尚書が変わってもそこは変わらないみたいですね」
(志美ちゃん…確かに尚書姿の時は表向きは口の悪いオッサンだった…)
「うへぇ、悪鬼巣窟、か。仕事量はどうだ?」
「流石に進士ですから、査定やら配属やらについては関わらないですけどね、同じように書簡の整理したり、写したり…」
「礼部もそんな感じでしたよ」
「そうか、じゃあどこもやることはそんなに変わらない、と思っておいていいかもな。玉蓮と俺は次は工部なんだ」
工部!と海星と光泉の顔が引き攣る。
「あそこ、まず尚書と飲み比べ対決させられるところですよね?みんな三日酔いで死んでたと聞きます。飛龍は身内だし酒は強そうだからいいけれど、玉蓮は大丈夫か?まだ年齢的にもあまり飲まない方がいいはずだ」
「あぁ、それは魯尚書と紅侍郎が、年齢を考えて景玉蓮には絶対に飲ませるな、って申し入れをしているらしいぜ。だがあの人がそれで引き下がるとも思えねーんだよな…」
「お酒、舐めたことぐらいしかないんだよね、舐めてダメだったらごめんなさいするよ。その分、飛龍くん頑張ってね」
「そうだ飛龍殿、あなたが玉蓮殿の代わりに飲めばいい」
光泉からの援護もあり、飛龍は頷かざるを得なかった。
「私は次は刑部です。刑部の研修は法的なことの座学が中心のようですよ。でも、尚書が出てこないとか…”呪いの刑部尚書”って言われているみたいです」
「なんだそれ、いるんだろう?尚書は」
「えぇ、いるにはいるようなんですが…探ってまた次回報告しますよ」
次回の約束もして、店を出る。