序章〜国試編
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飛龍はそれに気づかずに、徐に口を開いた。
「なぁ、よかったら俺に勉強教えてくれよ?従兄弟に、俺の顔を潰す気か、死ぬ気でやって受からないとぶっ殺す、って言われてるから助けてくれ、な??」
どうやらこの管飛龍、頭はあまり良くないらしい。
そして、従兄弟であろう酒飲み尚書様には頭が上がらないらしい。
怖そうなお姉様方の矛先が玉蓮に向かいそうなのを、なんとなく助けてくれている軽い恩義もある…
「まぁ、国試の間に詰め込むと言ってもすぐに試験は始まりますから、効果の程は…」
「だよなぁ」
「でも、…私にとっても視野を広げるいい機会だと思います。ぜひお話しさせてくださいな、管飛龍様」
「あー、かたっ苦しいな。飛龍、でいいぜ」
「私にも話聞かせてくれよ、意見交換しようぜ」
横からもう一人の男も声をかけてきた。
なんとなく和気藹々としている様子に、チッと舌打ちをして年嵩の女は出ていった。
後をもう一人がついていく。
「あぁ、いなくなったか…なんかいけすかなかったんだよなー、あの女」
「どういう関係か知らないが、若い方を従えて感じ悪いな…あぁ、私は藍州から来た馮海星です。よろしく」
「景玉蓮です。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると、二人はにっこりと笑った。