第二章〜研修編1
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「あら、玉蓮ちゃんじゃないの?」
(あれ、やっぱり志美ちゃん??)
パッと顔を上げると、にこやかな顔をした志美と目があった。
「キョトンとした顔してるわね。仕事の時は”こんな声でやってんだよ”」
急にオッサン声になった志美を見て、玉蓮はクスクス笑った。
「ま〜ちっさい身体で大きな風呂敷持っちゃって!早速、鳳珠にこき使われているみたいね。直接渡せって?」
「はい、劉尚書からこちらの決裁を頂いてくるように、と。お願いします」
風呂敷から書翰を引っ張り出して、志美に渡した。
志美は受け取ってからすぐに視線を走らせる。
「あー、これ、ちょっと面倒なやつなのよね。この後どこ回るの?」
「刑部と、府庫です」
「じゃあ、刑部行ったら戻ってきてくれる?それまでにやっておくから。鳳珠のことだから、ここで待たされていて時間がかかった、となると文句言うと思うのよねー。この時間だと刑部尚書はいないから、誰かその辺にいる人に渡しておけば問題ないからさっさといって戻っておいで」
「わかりました。ありがとうございます」
(志美ちゃん、私が怒られないようにしてくれて優しい…でもなんで刑部尚書はいないんだろう・・・?)と思いながら刑部へ行ったが、結局玉蓮はその答えを見つけることはまだできなかった。