第一章〜進士式編
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パサっと仮面を外した鳳珠を見て、最初に声を上げたのは志美だった。
「ちょっと鳳珠!あんた一体、何使ってるのよ?前より美貌が増してるわよ??綺羅綺羅してるわよ?どーゆーこと??」
(え、そこ???)
と周囲の心の声をよそに「あたしなんてだいぶ苦労してんのに、なんで鳳珠の方が肌綺麗なのよ?いや確かに若いけどさ…」とブツブツ言っている。
「志美はやっぱり変わらないですね」
「本当だ」
悠舜と文仲の感想をよそに、だんだん視線が飛龍に集まる。
「飛龍くん…?」
飛翔はきっちり五拍固まった後、玉蓮に向かって徐に口を開いた。
「スッゲーな。紅侍郎と国試ん時会った時に、海星とすげー美人だって盛り上がったけど、それ以上に美人だな!!飛翔兄、この二人夫婦なんだろ?何この超絶美人夫婦!!」
一気に捲し立てて、二人をキョロキョロと見比べた。
「アッハッハ‥さすが飛龍、感想がバカだな」
「飛翔そっくりだ」
「なんだと?」
飛翔は笑い転げながら酒を煽ってから黎深に食ってかかり、「ほら、大丈夫でしょう?」と春麗は鳳珠に囁いてから仮面を受け取って隣に座った。
「あー、飛龍くんが無事でよかったね、父様」
玉蓮は心底、安心しました、というよにほぅ〜〜っと息をついて、柚梨を見上げた。
「そうだね」
「それにしても、志美の言い分じゃないが、本当に美貌に磨きがかかってるな…」
文仲は改めて鳳珠の顔を繁々と見た。
「いいお嫁さんをもらったからじゃないですか?ほんと、よかったですよ。その代わり、この二人が顔出して並んで歩いたら破壊力抜群ですけどね、色んな意味で」
悠舜が想像してニヤッと笑ったのを、黎深が面白くなさそうに「ふんっ」と言った。