7000番 夏様へ
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「それで、その後は?」
今度は春麗が皇毅に水を向けた。
「愛の言葉とやらは囁かんな。私のところにいろ、というだけで十分だ」
言ってから、皇毅はしまった、という表情になる。
春麗と皇毅の視線がそのまま鳳珠に移った。
「私は自分の想いは伝える方だな」
「そうでしょうね」
悠舜が口を挟む。
「それで?」
鳳珠と春麗が今度は皇毅を見た。
「…外には出さんな」
皇毅の手が春麗に伸び、前髪をそっと撫でた。
「官吏は、やめてもらう。私のものである以上、狙われる可能性が高いからな」
「そうでしょうね」
また悠舜がそれに答えた。
「帰れないことも多いから寂しい思いをさせるかもしれん、だが…」
そのまま右手を春麗の耳元に当て、顔を近づけて春麗にだけ聞こえる声で囁いた。
「邸に帰ったときは存分に可愛がってやる」
「それって…」
「動けなくなるほどにな」
春麗の顔が赤くなり、皇毅は満足そうな表情になってから酒を煽った。