7000番 夏様へ
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「なんだ?」
呼ばれた鳳珠は仮面姿のまま悠舜の後ろに立った。
少しずらして悠舜と春麗の間に座らされる。
「どうぞ」
春麗に出された徳利を見て、鳳珠は酒盃の中を全て飲んでから差し出した。
「あなたが今、春麗殿を口説くとしたら、どうやって口説きますか?」
「はっ??」
仮面の下で何を言い出したんだ、という表情になって、鳳珠は悠舜を見た。
「お前、黄尚書にも聞くのか…」
皇毅は半ば呆れ顔で悠舜を見た。
「私にも、ということは葵長官にも聞いたのか?」
「えぇ、興味がありましてね」
「誰ぞ、口説きたい相手でもいるのか?」
「そんなのいませんよ、私には凜がいますからね、単純に、あなたならどうするかな、と思いまして」
悠舜はふんわりと羽扇を揺らして答えた。
鳳珠はちらりと春麗を見てから、
「そうだな…悪いが悠舜、それは秘密だ」
とだけ言った。
「どうして?」
「大切なことは、二人だけの時に言わないと意味がないだろう」
春麗は少し目を見はり、悠舜は「ふふっ」と笑い出した
「何かおかしいことを言ったか?」
「いや、当たり前のことを言っただけだと思うが?」
鳳珠は皇毅の方を向いて確認をした。
「お二人とも…表現は少し違いましたけれど、同じようなことをお答えになられたのが悠舜様のツボに入られたのではないでしょうか?」
なぜか悠舜はまだ笑っている