悪夢の奥様会
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「もうこんなに可愛いのに黎深ったらなんで春麗の邪魔ばかりするのかしら!なんか腹たってくるなー」
百合は笑いかながら不満そうに言う。
「黎深叔父様が人の言うことを聞くのは父様と悠舜様だけですからね…」
「そうなの?」
凜が少し驚く。
「えぇ。黎深叔父様も鳳珠様も、悠舜様に弱いんです。だから、鳳珠様は凜姫のお願いは聞いてくださると思いますわ。叔父様は…恋敵ぐらいに思っているかもしれませんけど」
春麗は笑いながら続ける
「わたくしも、どうしてもどうにもならない時は、悠舜様にご相談させていただこうと思いますわ」
「そうするといいよ、そういう関係性であれば、きっと旦那様は春麗姫のお願いなら聞いてくれると思うから」
「心強いですわ」
采を摘みながら、凜のお茶を楽しむ
「こう聞いてると、障害なくあっさり結婚したのって、春麗だけね?ねぇ、いつから?」
「えっ?…と、配属の時から、お邸に居候させていただいてたんです。その前に倒れちゃったりとか色々あって…後で聞いたんですけど、黎深叔父様が引き取ると言ったのを、秀麗のことがあって父が承諾しなかったのを受けて、鳳珠様がうちで、と言ってくださったみたいなんです」
(いつからかなんてわからないけど、その前のもろもろは話せないしね…)
「だから、いつから、って言われるとよくわからなくて…お付き合いを始めたのは年が明けてからです」
「だから、初めて会った時はそんな感じしなかったんだ」
凜は悠舜が鳳珠をからかったのを思い出した。
「私が結婚したのなんて随分前だし、あんな経緯だし、相手は黎深だから素敵なことなんてほとんどなかったけど、凜姫や春麗の話聞いていると羨ましくなるなぁ〜〜」
「あら、でも黎深叔父様はあぁ見えて愛情重めの純愛路線ですから、百合叔母様がそう見せていないだけだと思うけど…?たまには甘えてみたらいいんじゃないかしら?」
「…春麗、それを私に言うかね?」
百合はげんなり、とした表情で見つめてきた。
「えぇ。たまにはいいんじゃない?」
「春麗は鳳珠さんにそうしてるの?」
「え、と…年も離れてますし…その…」
「本当、春麗姫は可愛いな。黄尚書も可愛くて仕方ないだろうな」
また真っ赤になってしまった春麗に、凜がクスクス笑って百合と二人で目を細めた。
<おしまい>
本当にオチも何もなくてすみません。
3人の接点を作りたかっただけ、というw(星蘭)