黄家お宅訪問
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(ひろい・・・紅州の紅家本邸に勝るとも劣らないこの広さ・・・確かに鳳珠様やお義父様は直系だけれど、ご当主様でも無いのに・・・)
ここが邸だ、と言われて俥を降りてから”両親がいる室”とやらまで行くのにだいぶ歩いて、ようやく足が止まった。
通された室で鳳珠と二人、立って待つ。
「歩き疲れたか?」
「大丈夫ですわ。でも、広くてびっくりしました」
家人がお茶を出してから出て行ったのを見計らって、鳳珠は声をかけた。
「そんなに固くならなくて大丈夫だ。座って待つか?」
「いえ…お文のやり取りはさせていただいていますけれど、お会いするのは初めてで緊張してしまって…」
(それに、鳳珠様も気がついていらっしゃるみたいだけれど、多分影からご覧になっているし・・・)
そう、二人が小さな声で会話をしているのを、扉の影からこれから会うはずの両親がすでにのぞいていた。
「あなた、
「まあそこは理解の上なんだろうが・・・私たちと会うのにも被ったままなのかな?それにしても、若い嫁さんと聞いていたが、本当に若いな…だが噂通りすごい美人だ。鳳珠に負けないんじゃないか?」
「えぇ、本当に…想像以上にお嫁さんも美人ね」
「紅家当主はそんなに美形だったかな…?まぁいいや、立ったまま待っているな、かわいそうだからそろそろ出るか」
おかえり、と声をかけながら鳳珠の両親は、今来ました!とばかりに現れた。