悪夢の奥様会
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「凜姫、今日はお邪魔させていただいてありがとうございます」
「初めまして。黎深の妻の百合です。いつも黎深や春麗が世話になってます」
「百合姫様、初めまして。柴凜です」
この日、尚書令鄭悠舜邸に紅黎深吏部尚書夫人と、黄鳳珠戸部尚書夫人が集った。
鳳珠へ春麗が嫁いだあと、百合からこっそり文が来て、今度帰ったら悠舜夫人と3人で会おう、と持ちかけられていたのだ。
百合の意向で黎深に邪魔されないように、紅家の影直行便を使って、飛び回っている百合と春麗が文のやり取りをし、凜とは春麗がやりとりをして段取りをした。
そして約束の公休日
悠舜は普段通り出仕。
鳳珠は前もって百合と出かける、とお願いされてしまって、邸に1人でいても、と出仕。
黎深は百合が出かけることで怒り狂っていたが、春麗たってのお願い、ということを聞き承諾した。
通された応接で、それぞれ持ってきたものを出す。
「凜姫のお噂はかねがね、だよ。茶州全商連の凄腕会長、とね。紅家の商売でだいぶお世話になっているからね」
「黄家の文でも悠舜様と凜姫の婚姻が話題になっていたと、先日来ていただいた後に黄家の家令から聞きましたわ」
凜は少し照れくさそうに「そんなでもないけどね」と言いながら、不思議な機械でお茶を淹れ始める。
お午時の集いのため、采は春麗、菓子は百合、茶と場所提供は凜と分担を決めていた。
確実に出仕するであろう悠舜邸にしたのは、夫たち(というか黎深)に邪魔されないためだ。