豊作御礼大祭典!?
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「ねぇ、今日のお客で、仮面かぶっている人がいるんだって」
次の曲の準備をしている時に、楽人の一人が口を開いた。
「えー?仮面?何ソレ怖い。よっぽど見られない顔してるのかなぁ?」
「でも、身なりはいいみたいよ」
(もしかして…まさかね…あの方がこういうところに来るとも思えないし…)
春麗はザワザワとした心を落ち着けるように、一度ぎゅっと手を握った。
「一緒に来ている人は普通の人みたい。ただ物凄い大酒飲みで、あっという間に瓶ごと開いちゃうって。あぁ、そこの室からなんだけど、白州にゆかりの曲を、って御所望みたいよ。それ用に、って心付けももらっちゃったみたいだから、次は白州のでお願い」
(大酒飲み…仮面…やっぱり…いやでもまさか…)
いつの間にか思考の沼に沈んで顔色が悪くなっていたらしい。
「春麗ちゃん、大丈夫?」
声をかけられてハッとする。
「あ、はい…平気です。あの!…えっと、白州の曲が終わったら、一曲任せてもらえませんか?」
「珍しいね、”秘密の琵琶姫”が自ら言い出すのは」
「あの…それで、お願いがあるんですけど…わたくしが弾いている間に、そちらのお室のお客さまがどんな方か、見てきていただけませんか?」
珍しいお願いね、と言いながらも、楽人の