豊作御礼大祭典!?
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「なんですってー!!勅命?しかもよりによって豊穣祭の警護要員ですって?なんの嫌がらせなの?あの頓珍漢男は!!」
四日に一度のお食事会の日、聞かされた秀麗はガン、と静蘭に詰め寄って続けた。
「せっせと縫ってきた衣装とか、賃仕事先から借りてきた宝石とか化粧道具とかの立場はどうなるのよ!っていうか、米俵百俵はどーしてくれるのよー!!」
その様子を見てクスッと笑った藍楸瑛と、気にせずガツガツ食べている李絳攸を意識しつつ、静蘭は静かに言った。
「お嬢さま、私が出なくてももしかしたらどこかから米俵が舞い込むかもしれませんよ?」
秀麗を見ていた春麗は、視線をそっと向けて、「藍将軍…」とつぶやいた。
その言葉に秀麗もつられて目を向ける。
「こうなったら、静蘭の代わりに出ていただけませんか?」
秀麗の剣幕と静蘭の威にグッと詰まった楸瑛が意を決して言った。
「絳攸も出るなら出よう」
「ふざけんな!!」
「無理強いはいけないよ、秀麗。お米ならまだ少し備蓄があるじゃないか」
父の邵可が出てきて穏やかにいう。
「私も宛名書きの内職を見つけたんだよ」
「父様」
「わたくしも、少し賃仕事を増やしますわ」
(尊敬する邵可様に内職など…それに春麗が賃仕事を増やすとなると、バレるとあの人に叱られる…)
「…出ようじゃないか!目指すは優勝だ!!」
絳攸の宣言に、「ありがとうございます!お衣装用意しないと!!」と秀麗はより張り切った。