黄家当主ひとり語り
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
数日後、ふたたび李絳攸に面会した。
そこへ、鄭悠舜と白雷炎がやってきた。
鄭悠舜ーー初の平民状元にして、鳳珠の同期だ。
茶州に十年引っ込んでいたというが、ある日突然、中央に戻ってきて宰相になった男。
なるほど、たしかに弁舌も駆け引きも巧みだ。鄭悠舜に比べると、李絳攸は駆け引きという意味では、足元にまだまだ及ばない。
言うだけ言ってから、鄭悠舜は李絳攸に続きを促した。
ずっと黙っている自分のことを、李絳攸が少し不機嫌そうに睨みつけてくる。こういう眼は悪くない。
ニヤリと口の端で笑ったのをみられたのか。
「磨けば光る、と思っとるじゃろ?」
爺、余計なことを。
心で舌打ちしたところへ、
「失礼するよ」
と声がかかり、1人の男が入ってきた。