黄家当主ひとり語り
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邸の自室に帰る。机案の上の一山は、これまでにきた鳳珠からの文がある。
それを一つ取り出し…何度か読んだものにもう一度目を通す。
『民のために、戦にならない世を』
鳳珠の気持ちはわかる。
だが、黄家は“戦争屋”だ。
金と情報を動かすして利を得るのが、”今の”黄家のやり方だ。
戦になれば大きく動く
それを知らない鳳珠ではない。
だが、彼が何を思って官吏になったかも知っている身としては、この言葉の意味もわからないではない…
(頃合いが大切なんだよ、鳳珠)
いつぞやの戦の傷がチリと痛んで、軽く頬を撫でた。