新しい商売ーその2
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笑いながら春麗がうー様風の絵を描きはじめた時に、カタリと音がした。
「貴様らは何を騒いでいるのだ」
「勝手に入ってきた貴様こそなんだ?用がないなら帰れ!」
現れた黎深と鳳珠はいつものやりとりを始める。
「ちょっと待って、鳳珠様。黎深叔父様に用ができました。」
「それみたことか!なんだい春麗?」
抱きしめる勢いで隣に座り、ニコニコと覗き込む
「叔父様、準禁色の赤を使うには、叔父様の許可をいただけばいいのですよね?」
「準禁色?それぞれの色の彩八家の当主と、主上が許可すれば使えるが?」
ここまで聞いて、鳳珠は理解してニヤッと笑った。
紅家当主の許可をとる、すなわち黎深の許可が必要だ。
「黎深叔父様は、"くりすます"ご存知?」
「あぁ、黄家がなんか派手派手しい木を売って商売はじめた、あれだろう?」
木を指差して言う。
「じゃあ、"さんたくろーす"は?」
「赤い服を着た爺さんだろ?」
「さすが叔父様、なんでもご存知。すごいですわねっ!その赤い服を着たおじいさんは、子どもたちに贈り物を持ってきてくれるのですって!」
「…春麗、何が言いたい?まさか私にそのじいさんをやらせるなどと言わないだろうなっ?」
黎深は不機嫌そうに言った。
「あら、それもいいですわね…でも子供が怖がるかしら?ちょっと待ってくださいね、叔父様…」
なにやらぶつぶつと言いながら料紙に書いていく。
欲しいものを文に書いて親に渡す
↓
親はそれを用意する。
一方、文は"さんたくろーす"の邸に出す
↓
"さんたくろーす"から、いい子に寝ていたら"くりすます"の朝に贈り物が届く。だけど欲しいものとは限らない。という文の返事がくる
↓
"くりすます"まで、赤い服を着て白い髭のもふもふ"さんたくろーす"が馬車で街を回る
↓
当日の朝に親は子に贈り物を渡す
「うーん、夢がなさすぎるかぁ…」
春麗は自分の書いた内容がいまいち気に入らず、ガクッと項垂れた。