新しい商売ー3(裏夢)
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いつも以上に激しく愛されて、意識を飛ばした春麗はそのまま眠ってしまったらしい。
明け方、足元が寒くて目が覚める。
羽織ったままの水色の衣。
(あぁ、胡蝶姉さんのところの…)
ぼんやりとした頭で、隣の鳳珠へ寄りそう。
(鳳珠様だけ夜着をきていて、ずるい…)
寒さを埋めるように鳳珠にピッタリと寄り添った。
「まだ、早い」
ちょっと目を開けた鳳珠はすぐに瞳を閉じてしまった。
「さむい、です…鳳珠様…ぎゅってして…」
滅多にない春麗からのお願いに、もう一度うっすらと目を開けて見る。
「朝からお誘い、か?」
「んもぅ、違いますっ」
抱き寄せて口付けをしようとする鳳珠の胸を叩いて、抵抗する。
脚を絡ませた鳳珠は春麗の脚が冷たくなっていることに気づいて起き上がり、掛け布ごと春麗を抱き上げて室を出る。
「鳳珠様?」
「湯浴みだ」
「えっ、ちょ、っと…」
「騒ぐと、家人が起きるぞ」
抱かれた時の毎度のやりとりながら、この状況を見られては困る、と春麗は黙ってされるがままに連れて行かれた。
浴場では鳳珠に体を洗われる。
秘部に鳳珠の手が触れると、ふるりと腰が揺れて昨晩の注がれた欲と新しい蜜が溢れてきた。
休みだったらそのままもう一度、というところだが、出仕があるため軽く楽しむだけにしてきちんと流し、湯船にも抱えて入れられる。
後ろからふわっと抱きしめて、柔らかい春麗の肌を楽しみながら、鳳珠は思い出したように言った。
もっとも、あらましについては家令から聞いてはいたが。
「それで、お話、とは?」
「姮娥楼の胡蝶姐さんから、”さんたくろーす”の服の妓女仕様を頼まれたんです。準禁色の妓女用の衣装を作りたい、と。昨晩着ていたのは、どんな意匠がいいかと言うので見本でもらってきたもので…色の使用については黎深叔父様と鳳珠様の許可がいるから、回答はまだです」
時折くすぐったそうにして、鳳珠の大きな手のひらを追いかけながら春麗は説明した。
「なるほど、な…」
「他の妓楼で真似できないように専属契約にして、その分も多くお代をくださるようです」
「ふむ…私の方は条件を一つ出したいが、売れる分には特に構わないのではないかと思うな。色について黎深が許可するかだけだな」
「相談の文を出しておきますわ」
「あぁ、そうするといい…」
甘い空気を纏って這い回る鳳珠の手を「今日もお仕事です」と抑えて、春麗は湯船から抜け出した。