白虹は黎明にきらめく−1
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湯船に浸かりながら、春麗は頭の中で考える
・藍将軍が花を返上して藍州に帰る
・主上が追いかけていく
・秀麗が藍州へ出される
・黎深叔父様がますます仕事をしなくなる
・悠舜様と叔父様が決裂?する
(…ここへきて、一気に物事が進んできている)
息を大きくついて、藍州へ目をやる。
山の中で彷徨う主上と、山道を登っている秀麗が見えた。
(秀麗に力がないとはいえ、大丈夫なのだろうか…)
考えながら二人の様子を交互に追っていく。
秀麗は目的地に向かってサクサク動いているようで、長い階段を軽い足取りで上がっている。
主上は…まだ彷徨っているようだ。
「ふぅ」とため息をついたら目の前の景色が切り替わった。
次に見えた絵は、巫女みたいな人の前で眠る秀麗
巫女と誰か…男が話している。
(あれは誰かしら?顔を見たいけど上手く見えない…)
目を凝らそうとしたらふらっとして、温かいお湯の中にいるはずなのに、急に身体が冷えてガクガクと震えがくる。
(どうすれば、どうすればいい??あれはもしかして…)
ふっと目の前が暗くなり次に目を開いたら元の浴室だった。
まだ鳥肌が立っている
「春麗様?大丈夫ですか??」
中の異変を感じたのか、瑞蘭が扉を開けて入ってくる
「失礼します、お声がしたものですから…まぁ、青い顔をされて!」
湯船から無理やり引き上げられるが、春麗の身体は湯に浸かっっていたのに冷えている。
「どうなされたのかしら…ひとまず上がりましょう」
慌てて体と髪を拭かれて、夜着を着せられる。
瑞蘭が他の侍女たちに指示を飛ばしながら、座らされて髪を拭かれる。
夏だというのに冷え切った春麗のために、火鉢が用意されて暖められた。