白虹は黎明にきらめく−1
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”春麗へ
ちょっと旅に出てきます
父様より”
「…」
文を開いて固まった春麗を見て
「どうした?」
「大丈夫ですか?」
と鳳珠と柚梨が声を掛ける。
「ざっっっっっつすぎる!!!」
いつになく春麗が大きな声をあげたと思ったら、ぐしゃっと文を握りつぶした。
「一体何があったんですかね?」
「さぁ?」
小声で確認し合う戸部尚書と侍郎。
二人は”今は聞いてはいけない時”な気がして、黙っていた。
「ちょっと出てきます。ついでに書簡周りしてきます」
と春麗は不機嫌さを隠しもせず、いくつか書翰を持って、いつになく足音を立てて出ていった。