紅梅は緑風に乗って香る−1
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初めは啄んでいた口付けも、徐々に噛み付くような激しさになってくる。
ふぁっ…と小さく息を零しながら、春麗はお酒か熱に浮かされたようにクラクラとしてきた。
顔を離した鳳珠は、肩で息をする春麗を口の端をあげて見つめた。
「どうした…?」
「食べられて、しまうかと…思いましたわ…」
「可愛いことを言うな…そうだな…食べてしまいたい、全部」
ふっと笑った鳳珠の色っぽさに再びくらっときた春麗は、恥ずかしさもあってキュッと鳳珠の胸元の夜着をつかんで顔を埋めた。
鳳珠は春麗の髪をそっと耳にかけて、「春麗…」と熱のこもった声で耳元で囁いて息を零しながら耳を啄む。
「ふぁぁん…」
ふるりと身体を震わして、春麗が小さく甘い声をあげたのを、満足げに見下ろす。
自分が与えるちょっとした刺激に反応する姿が、可愛くて愛おしくてたまらない。
そのまま首筋に唇を落とし、官服からは見えない位置に赤い華を散らす。
夜着を開いてそっと胸を掴むと、んっと小さく身じろいだ。
ゆるゆると胸を揉みながら、覆い被さるようにして上からじっと見下ろす。
傷一つない白い肌に自分がつけた赤い華…
初めて肌を重ねた時からそうだが、この姿を見るのが鳳珠は好きだった。
「綺麗だ…」
「鳳珠さま…恥ずかしい、です…」
前回つけた華は少し薄くなっている。
そこに重ねるように唇を寄せていく。
じっと見ていたら、春麗は手で顔を覆ってしまった。
その手を取り、寝台に縫い付けるように当てて「もっと見せて…」と囁くと、カッと赤くなった。
くつくつと喉の奥で笑うのを堪えながら、口の端をあげて、視線は春麗から外さないまま、胸の頂に唇を当てる。
舌先で周りをクルクルと、そして肝心のところには触れずに、ピチャピチャと音を立てて舐める。
「あ…やぁ…」
春麗はゆるい刺激がもどかしくて、力のない声をあげてふるふると首を振った。
「どうした?」
春麗の答えが欲しくて、手でもむ力も舌の動きもさらに緩慢にすると
「いじわる…」
と不満げな小さな声が返ってくる。
「どうして、欲しい?」
頂を一度だけぺろっと舐めると
「あんっ」と声を上げた。
「春麗、言ってごらん?」
顔を上げて、春麗の瞳を見て促す。
春麗は恥ずかしさからか、目に涙を浮かべてふるふると首を振るので、耳元で囁く
「教えろ、春麗…」
「あ…の、今の…もっ、と…」
「いい子だ…」
一度口付けてから、頂を啄み、吸い上げる。
急な強い刺激に「あぁんっ…」と上げた声に引きずられるように、鳳珠の愛撫も激しいものになっていった。