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どうしたいかを決めよう

 ――そういうわけで仮想空間にて活動を始めることになった「ゆめがね」。ですが、この自由なネット空間で自分がどうしたいのか、どういう風な活動方針で動きたいのかが分かりません。
 今まで規律や規則といったものを守り続けてきた彼女は、あまりに自由すぎると「自分は一体どうしたいのだろう?」と何をしていいのか分かりませんでした。

「……う~ん……」

やりたいこと。してみたいこと。
伝えたいことはたくさんあるのに、いざ自分が主体になると話は変わってきます。

『まずは先輩方の活動を観察して、自分の理想に近い事を真似ることから始めてみよう!』

そう思い、広大なネットの海をアップアップしながら、情報の海に流されながら、色んな配信活動者の動きを観察します。まずは知人や紹介された方の配信を見ることから始めました。

「なるほど成程。人を集めるにはこうした話し方をしたり、配信画面を作れば良いんだな!」

しかしいざ配信してみようと機材を揃えてみると、回線が弱かった。
あまりにも弱かった。
これなら大丈夫かなと元々持ち合わせていた機材は鼻で笑われたりもしました。しかし右も左も分からないので、相談してちゃんとしたものをどうにか揃えます。中途半端なことは仕事と同じで自分の生き方に関わると考えているからです。

「えっ、ちょっと待って。動画作るのも素材作るのも大変すぎやしないか」

 ゆめがねは元々絵を描きます。配信活動を始める前は身内だけで遊んだすごろくやTRPGを短いゆっくりボイス動画にしてTwitterの海に投げたりもしました。
しかし、いざしっかりとした動画を作って投稿しようとすると実にさまざまな課題がある事に気づきます。

「字幕編集するにしても、丁度いい長さの尺の再生時間にするにしても、適切な立ち絵や興味を引くサムネイルを作るにしたってこだわれば時間がかかりすぎるし画像ファイルの容量っていう制限もある……」

今まで自分が娯楽として楽しんでいた動画には、多大な労力が注ぎ込まれたことをそこで初めて知りました。1~2分のゆっくりショート動画だとか、覚書として残していたイラストメイキングにちょっとしたSEや音楽をつけるのとはわけが違います。

「……ここで心折れたくもないし、ちゃんとこだわって良いものを作りたい。でもそこに集中してばっかりで仕事の手を抜きたくもないし……投稿期間があまりに空きすぎると、折角応援してくれてる人達にも失礼だし離れていっちゃう原因にもなるしなぁ……」

効果的な宣伝をしたり、Vtuberのお友達を作って交流といった課題も勿論待ち構えています。どうしたって1人だけで活動するには限界がありますし、配信や動画編集等で分からないことがある場合は孤立してしまうからです。
最初は誰しも分からないことだらけですから、まずは横のつながりや応援してくれる人を集めて、少しづつ慣れていくといった方法を取るべきなのでしょう。

「……悩んでたって、行動に移さなくちゃ意味無いね。まずは色々とやってみて、そこから方針を決めていくのでも良いって教わったし」

 まずは素直に教えてもらったことを実践する。意見は反映してみる。合わないなと思ったらやめて良いのだし、やりたくないことはやらなくたっていいのです。
 こうして探り探りな配信活動1年生が誕生したのでした。
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