1ヶ月目
「……やっぱりカラッカを植える場所をここじゃない場所にした方が良かったのかな」
ぴちゃ 。
何かを踏む。
いや、水たまりのような 液だまりを踏む 。
「ん?」
ゾワっと全身の毛穴が一斉に開くような悪寒が走ったような気がした。
が、すぐに収まったので、「今のは一体何だったんだろう?」と違和感を言語化できずにそのままキョロキョロと周囲を見渡す。特別変な事が起きた訳では無い。
きっと縺ッ繧九″お兄さんが私より先にカラッカへ水やりをしたのだろう。その水が植木鉢の下から漏れ出したに違いない。
「ねこちゃ、……ん? ねこちゃん? にゃー? にゃあー……?」
折角ならと猫を撫でようと手を伸ばすのだが、おかしい。声を掛けても、恐がらせないよう慎重に手を伸ばしても反応が無いのだ。それに、あの鉄錆の、血の臭いが やけに強い 。
「……ねこちゃん?」
先程の悪寒が、プツプツと湯が沸き立つように背筋を這い上がっていく。
「もしかして具合が悪いのかも!」と慌てて猫を抱え、スッと立ち上がる。
「ぇ、」
――抱え上げた猫の 首から上が無い 。
何かを踏む。
いや、
「ん?」
ゾワっと全身の毛穴が一斉に開くような悪寒が走ったような気がした。
が、すぐに収まったので、「今のは一体何だったんだろう?」と違和感を言語化できずにそのままキョロキョロと周囲を見渡す。特別変な事が起きた訳では無い。
きっと縺ッ繧九″お兄さんが私より先にカラッカへ水やりをしたのだろう。その水が植木鉢の下から漏れ出したに違いない。
「ねこちゃ、……ん? ねこちゃん? にゃー? にゃあー……?」
折角ならと猫を撫でようと手を伸ばすのだが、おかしい。声を掛けても、恐がらせないよう慎重に手を伸ばしても反応が無いのだ。それに、あの鉄錆の、
「……ねこちゃん?」
先程の悪寒が、プツプツと湯が沸き立つように背筋を這い上がっていく。
「もしかして具合が悪いのかも!」と慌てて猫を抱え、スッと立ち上がる。
「ぇ、」
――