ぼやき

作品鑑賞から広がる知識

2025/08/15 21:56
趣味
約四年前、「王女未央(びおう)」という中華ラブ史劇約四年に異様なほどハマっていたことがあります。
「未央」は中国の魏晋南北朝時代に実在した皇后を主人公のモデルにしてるのですが、ネットでドラマ関連のことを検索した時に「子貴母死」「レビラート婚」というのを知りました。

「子貴母死」というのは北魏にあったトンデモ風習で、我が子が皇帝の跡継ぎに決まった場合、その母は死ななければいけないという制度です。途中で廃止したそうですが、なんとまあ恐ろしい。
これは北魏の初代皇帝が定めたそうで、本とかは読まずにネットで得た知識ではありますが、どうも外戚台頭を防ぐため、であったそう。北魏はいわゆる漢民族ではなく北方異民族ルーツの国であるため、少なくとも儒教が蔓延してる中華世界よりは女性の権力が強かったらしいです。となると、我が子である皇帝を補佐するとなると、強い権力で混乱する確率は上がりそうですね。あと初代皇帝の理屈だと、「前漢の武帝も似たようなことやってるし……だからこの制度作ったぜ」みたいな感じ、だったかな。
手元に資料ないので、正確ではないかもしれないので、話半分で聞いていただければ。

あと、「レビラート婚」というのは人類学の用語で、夫が先に亡くなった場合、残された妻が夫の兄弟と再婚する結婚制度のことです。ただ場合によっては夫の兄弟でなく、夫の父、または夫が自分以外の妻ともうけた、跡継ぎになった義理の息子と再婚することもあったそう。これも知らないことだったので、びっくりしました。中華世界から見た場合、レビラート婚は忌まれるものだったそうです。でも戦後日本だと、レビラート婚する場合もあったらしいですね。家を守るためでしょう。
(余談ですが、旧約聖書にはレビラート婚したけど気がすすまなかったせいで、神の怒りに触れて死んだオナンという男性のエピソードがあります。そのエピソード、旧約聖書のどこに書かれてるのか私は知りませんが、この人はとある単語の語源になった人です。検索する時は注意してくださいね……。しかし、わずかしか旧約聖書をよんでない私ですが、とにかく子を残すことがものすごく重要視されてたんだな、と感じたことがあるのですよ。そりゃああの価値観が主流な世界だと同性婚ダメに決まってるわな……と思ったりしましたねえ)
この逆が「ソロレート婚」です。妻が先に亡くなった場合、夫が妻の姉妹と再婚する制度。この制度は正直、知ってもあんまり驚かなかったですね。
たぶん、過去に漫画で既に読んだことがあったからだと思います、例えば「天上の虹」という、持統天皇が主人公の漫画がありますが、持統天皇は若い頃に父と同母兄弟の叔父のところへ、同母姉と二人で同時に嫁いでるんですよね。それと「日出処の天子」でもサラッとしか描かれてないですが、厩戸王子(聖徳太子)の母である間人皇女が亡き夫の異父兄弟?(だったと思う)と再婚してたりしますし。

そう、「王女未央(びおう)」というドラマがきっかけで、「子貴母死」「レビラート婚」「ソロレート婚」を知り、ああ、世の中はまだまだ私の知らないことがあるなあ……と、呆然としたり知識欲が湧いたりしたのですが。
最近また、Fate/G◯and Orderをきっかけに知り、びっくりしたことがあります。

FGOに出てくるサーヴァントで、インドの叙事詩「マハーバーラタ」が出典元であるアルジュナとビーマというキャラクターがいます。二人は五人兄弟なんですけども、なんと五人の兄弟で一人の妻と結婚してたそうです……一妻多夫制度!!
これは!!最初はびっくりしました!!五人の兄弟と同時に結婚するの……? ってな感じで。

知ったかぶりでコメントしちゃいますが、レビラート婚や一妻多夫は、基本的には子供と女性の安全確保のためにやるんでしょうね。そうすれば次世代に命がつながる確率は上がりますし。レビラート婚は、戦闘等で男性の死亡率が高い北方異民族で行われていたと見たことがあるので、やっぱり次世代にどうにか繋げるためという目的だったんだろうなあ。
ソロレート婚は、これも知ったかぶりしちゃいますが、婚姻による家同士の繋がり確保のため、の方が強いのでしょうかね?



とまあ、つらつらと書いてしまいましたが、私はどう話を着地させたいんだろうか。いつもそうだよね。知ってることを話すのは好きなんだけど、私の話ってオチがないことが多いのよ。必ずしもオチが必要だとは思わないけどさ。
こう考えると、結婚というのは人間社会を次世代にいかに繋げるか、という課題の元でいろんな形態が生まれたんだなあ、としみじみと感じますね。


以前母と話したことがありますが、現代日本で結婚が必ずしも必要では無くなった理由として、農村社会でなくなったこと、第三次産業が栄え、サラリーマンになれば女性ひとりでも経済的に生きていけること、女性でも終身雇用してくれる職場が増えたこと、アパートやマンションが増えたこと、等があるのでは、と話したことがあります。仕事と子育ての両立が大変、結婚するほどお金がない、というのも結婚しない理由としてあるかもしれませんが「ひとりでもどうにか食べていける」社会になったことが一番大きいのかなと。
うん……結婚が素敵なものであるという価値観って、人類の歴史を振り返ると、マイナーであり一部の人々、国だけで流行ってるものなんでしょうね。
……いや、結婚に夢を見るのが悪いといいたいわけではありません。何かに夢を見るのは、人間ならよくあることです。私も、物語という虚構に夢を求めてますからね。


……頑張ってオチを考えました!感が強い文章を書いてしまったぜ……。

コメント

[ ログインして送信 ]

名前
コメント内容
削除用パスワード ※空欄可