1章〜日常が非日常に変わった日〜
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授業の間もあの夢と男について考えていた。
あの夢に出てきた女の子はまるで昔の僕によく似ていて、今朝の男も夢から覚める前に見えた気がする。
――もしかして、何か関係している…?
「…がみ…つきがみ…月上!!」
「うぇっ!?あ、はい!」
考え事をしていたせいか、授業を全く聞いてなかった。
先生に呼ばれて急いで立ち上がる。
「さっきから呼んでいるだろう…ここの答えは?」
「あ、えーと、そのー…聞いてませんでしたーなんて…」
苦笑気味にそう答えると、先生が呆れた顔をして、説明をもう一度し始めた。それと同時に笑いまで起こる。
顔を赤くして席に座り、板書をノートに書き写した。
その間も、頭の中はあの夢と男の事でいっぱいだった。