ふしぎロマンス3~再生の力~
夢小説設定
この小説の夢小説設定ふしぎ遊戯の原作に沿って進むお話。
オリジナル要素も多いです。
七星士よりも上の大人ヒロイン。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あの……説明に来ました」
ベッドから降り、星宿の前で拱手を取る。
自分の手に手を重ねて軽く膝をおる。そしてお辞儀。……礼儀はあってるだろうか。
「お初にお目にかかります。皇帝陛下」
そう呼ぶと、息を呑むのがわかった。今の星宿は髪もおろし服も正装ではない。
初めて会った者は、まさか皇帝陛下とは思わない。そして男性とも思われないほど綺麗な顔立ちだ。
「お話します。聞いて頂けますか」
そう告げると星宿は目を細めて微笑んだ。
まずは星宿だけにした方がいいだろうと、柳宿は鬼宿を引きずって出ていった。
そうなると途端に気まずくなる。なんせ目の前の人は皇帝陛下だ。しかも星宿だ。すなわち美形!
なんて直視できない眩さがあるのかしら。
ドギマギしていると、星宿がベッドに腰かけた。
ポンポン、と自分の隣のところに手を置く。
……座れと!?隣に!?
「堅苦しいのはなしにしよう。おいで」
……この人、本当に10代!?
信じたくない……10歳も年の差があるなんて……。
ピッタリ横に座るのも息ができなくなりそうなので、少し間を開けて腰を下ろした。
よ、横から視線を感じます……。
「そなたの話を聞こう」
「あ、はい。あの、私は美朱ちゃんと同じような世界から来ました」
星宿は時折、驚いた表情や声を出すものの最後まで話を聞いてくれた。
異世界から来て、それも巫女がこれからやることをわかり、ものを再生する力がある。
「異世界より、朱雀の巫女と同時刻に現れ、再生の能力…………」
「はい」
星宿がじっと見つめてくる。
異様に長い時間のような気がした。
「そなたは……」
「“黄龍の巫女”か」
………へ?
「こう、りゅう?」
声に出して言ってみる。
耳に馴染まない。
黄龍なんて……
私の知るこの世界にいただろうか。