ふしぎロマンス25~明日はあなたと~
夢小説設定
この小説の夢小説設定ふしぎ遊戯の原作に沿って進むお話。
オリジナル要素も多いです。
七星士よりも上の大人ヒロイン。
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ふわふわとした感覚が体を覆ったとき、意識がしっかりとしてきた。
明るい世界が目の前いっぱいに広がる。
眩くて、神々しくて……。
そして、あたたかい。
「……私………」
確か黄龍に願ったはずだ。
朱雀を呼び出せる力を、美朱に……と。
その願いは聞き入れてもらえたのだろうか。
確認しなきゃ。ああ、でも……。
「もう、いい……かな。ここ、あったかい」
ふわふわと浮く感じは嫌いじゃない。
身も心もどこにあるのかわからないけれど、このままここにいるのも悪くない。
ーー奏多……。
あら、誰かの声がする。
ーー奏多。
……もしかして、私を呼んでる?奏多って、私の名前?
ーー奏多、だめだよ。早く……戻るんだ。
戻る?あなたは……?誰なの?
ーー君に会えて、よかった。どうか……幸せに。
幸せ………に………?
「奏多!戻ってくるのだ!!」
今の声、は………。
「もど、れるの……?」
戻って、いいの……?
戻りたい………
「っ………戻りたい!!」
そうだ。思い出した。
「あなたに、会いたい!!」
私の戻る場所。
「井宿!!」
風が、私を包んだ。
そうよ。この風、知ってる。
いつもいつも、私を護ってくれた。
彼の風。
ああ。さっきから私に話しかけてくれたのはあなただったのね。
ーー送ってあげるよ。これで最後だ。
「……あ、りがとう」
あたたかい。
本当に……あたたかくて涙が出るわ。