桜の思い出
memo
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いつもと変わらぬ暖かい日差し、人の行き交う声、あの日もいつもと変わらぬ日だった。
雪梅はいつもの様に机に向かい、書類を整理しながら怪我人の様子を見ていた。
暇な時間に包帯などの必需品を補充させ、小さな仕事をコツコツと終わらせていく。
最近は遠征が多い為、怪我人の人数も以前より増えつついたのであった。
「雪梅ーっ!悪いがこいつ見て貰えないか〜?」
「はーい!ちょっと待っててね。」
医療室の扉を開けると、黒い隊服を着た男が怪我でズタズタになっている男を担いでいた。
「どうしたのその人…。」
「遠征で、ちょっとな…。」
「そう、とにかくベッドに寝かせて。怪我の様子見るから。」
男は怪我人をベッドに寝かせ、「あとは頼んだ。」といいながら医療室から出ていった。
雪梅は黙々と手当を進め、男の様子を見る。
「見ない顔ね…新しく入った隊員かしら…。」
ボサボサとした黒髪、額にはチャクラ、引き締まった筋肉、よく見ると長身である。腰には酒瓶がぶら下がっていた。
「腰に酒瓶下げてるなんて呑気な人…。」
手当てを再開し始めた瞬間、男は身動ぎをした。
「…ってぇな…ん…?」
「あ、目が覚めた?貴方ボロボロになってて兵士に肩貸されてここまで来たのよ。」
男はポケットから煙草とライターを取りだし、一服し始めた。
「そうか…痛てェ…」
「酷い傷ね…今回の遠征そんなに厳しかったの?」
「まぁな。ところでアンタ名前は?」
「…雪梅…。ここで治療とかしてるけど…そういう貴方は…?」
「天界西方軍の捲簾大将…。またの名を暴れん坊将軍、かっこ下半身含むかっこ閉じと…。」
「…何それ?」
下ネタ混じりの自己紹介に雪梅は口をポカンと開けながら呆れた。
「とにかく、貴方が捲簾ね…新しい西方軍の大将の…。」
「まぁな。噂に聞いたけど美人だな〜お前さん。」
出会って早々自分を口説く捲簾に雪梅は目を丸くした。
「私の噂なんてあるの?」
少々呆れながら捲簾に問う。
「そりゃあるさ。美人だのボッキュンボンだの…。」
「いい!それ以上は言わないで!」
聞いてみると恥ずかしい物もあったため、雪梅は顔を赤くしながら話を止めようとする。
「かわいいね〜…顔林檎みたいに真っ赤にしちゃって…」
「とにかく!怪我人なんだから大人しくして!」
「ハイハイ、お姫様のおうせのままに。」
「そういうのいいから!」
これが天界西方軍大将捲簾と医療班雪梅の出会いであった。
…これから運命の歯車がぐるぐると動き出すことなんてこの時はまだ誰にも分からなかった。
雪梅はいつもの様に机に向かい、書類を整理しながら怪我人の様子を見ていた。
暇な時間に包帯などの必需品を補充させ、小さな仕事をコツコツと終わらせていく。
最近は遠征が多い為、怪我人の人数も以前より増えつついたのであった。
「雪梅ーっ!悪いがこいつ見て貰えないか〜?」
「はーい!ちょっと待っててね。」
医療室の扉を開けると、黒い隊服を着た男が怪我でズタズタになっている男を担いでいた。
「どうしたのその人…。」
「遠征で、ちょっとな…。」
「そう、とにかくベッドに寝かせて。怪我の様子見るから。」
男は怪我人をベッドに寝かせ、「あとは頼んだ。」といいながら医療室から出ていった。
雪梅は黙々と手当を進め、男の様子を見る。
「見ない顔ね…新しく入った隊員かしら…。」
ボサボサとした黒髪、額にはチャクラ、引き締まった筋肉、よく見ると長身である。腰には酒瓶がぶら下がっていた。
「腰に酒瓶下げてるなんて呑気な人…。」
手当てを再開し始めた瞬間、男は身動ぎをした。
「…ってぇな…ん…?」
「あ、目が覚めた?貴方ボロボロになってて兵士に肩貸されてここまで来たのよ。」
男はポケットから煙草とライターを取りだし、一服し始めた。
「そうか…痛てェ…」
「酷い傷ね…今回の遠征そんなに厳しかったの?」
「まぁな。ところでアンタ名前は?」
「…雪梅…。ここで治療とかしてるけど…そういう貴方は…?」
「天界西方軍の捲簾大将…。またの名を暴れん坊将軍、かっこ下半身含むかっこ閉じと…。」
「…何それ?」
下ネタ混じりの自己紹介に雪梅は口をポカンと開けながら呆れた。
「とにかく、貴方が捲簾ね…新しい西方軍の大将の…。」
「まぁな。噂に聞いたけど美人だな〜お前さん。」
出会って早々自分を口説く捲簾に雪梅は目を丸くした。
「私の噂なんてあるの?」
少々呆れながら捲簾に問う。
「そりゃあるさ。美人だのボッキュンボンだの…。」
「いい!それ以上は言わないで!」
聞いてみると恥ずかしい物もあったため、雪梅は顔を赤くしながら話を止めようとする。
「かわいいね〜…顔林檎みたいに真っ赤にしちゃって…」
「とにかく!怪我人なんだから大人しくして!」
「ハイハイ、お姫様のおうせのままに。」
「そういうのいいから!」
これが天界西方軍大将捲簾と医療班雪梅の出会いであった。
…これから運命の歯車がぐるぐると動き出すことなんてこの時はまだ誰にも分からなかった。