第十四章 ぶち当たる心の壁
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白熱したディベートを終え、堀から引き上げられてまんまる塚という場所へ向かうことになった。
しばらく町の中を進むとその名の通り、不自然なくらい綺麗な円形の塚があった。
その周囲を町の至る所で見かける堀が囲っている。
意味深すぎる物体に怪しんでいると、フォルムが卵のような可愛らしい女の子がこちらへやって来た。
「あっ、ロクス!その人たちは誰?」
「やぁ、ツクモ。この人たちはよそから来た大人たちだ。みんなを助ける手伝いをしてもらってるのさ」
ロクスがそう説明すると、そうなんだぁ〜…と何か含みのある視線であたし・レミ・アーリアを見た。
しかしなんなんだ、このドス黒いオーラは…?
「ロクスの手伝いならツクモがしてあげるのに」
「嬉しいけど、ツクモは眠ってるみんなの面倒を見なきゃいけないだろ」
「そうだけどぉ〜…そうだ、ツクモね、今すごく困ってるの。このナゾが解けないんだ。ロクスを手伝ってる人たちなら解けて当然だよね?」
「…何、この圧力」
「ロクスったら、モテモテじゃない!」
グイグイと押し付けられたランプのナゾをものすごい圧力の中、解いてみせた。
大したナゾではなかったがツクモちゃんの視線が恐すぎて指の震えが止まらなかった…
(舌打ちが聞こえた気がしたけど)ツクモちゃんはありがとう!とお礼を言ってランプを受け取った。
こえぇ…ルーク少年よりこえぇよぉぉ…
「そう言えば、昨日、おばあちゃんが寝言で不死鳥がどうとかって言ってたよ。夢でも見てるのかなぁ」
「そうか、オレが助けてもらった時も長老は不死鳥を見たんだっけ…もしかして、長老のいる寺院なら、なにかヒントがあるかもしれない。寺院は町の北側にあるよ」
「では、そこへ行ってみよう」
すぐさまこの場を去りたかったのでクルッと方向転換をして進もうとしたらグンッと服が後ろに引っ張られた。
イヤな予感が…と恐る恐る振り返るとツクモちゃんがあたしの服を掴んでニコッと笑っていた。
「な、何かな…?」
「手伝ってくれるのは嬉しいけど…必要以上にロクスに近付かないでね?」
「うっす…」
ロクスには悪いが我が命のために極力近付くことは避けようと心に決めた。
第十四章 ぶち当たる心の壁
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