第十一章 風の谷のヨーデル
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レイモンドさんが緊迫した様子で、近くのものにお掴まりください!と呼びかけた。
次の瞬間、ボストニアス号が大きく揺れた。
ソファに座っていたあたしはその揺れによって背もたれを横に滑り寝転んだ。
揺れも収まり、身体を起こそうとしたが何か違和感。
身体が、重い。
もしかして………太ったか?
確かに今回の旅ではいつも以上に美味しいものにありつけたから食べまくってたけど、体感してしまうほどなのか…
レイモンドさんがしゅんと謝罪し、ルークとレミがやんややんやと騒いでいる声を聞きながら渾身の力で身体を起こすと、アーリアが珍しく声を大きくして会話に参加した。
「皆さん、力を感じます。アスラントのとても大きな輝きがこの近くにあるようです」
「大きな輝き?」
「あら、なんだかアーリア、自信たっぷりって感じね」
「…なぜでしょう、強い力に導かれているような気がするんです。もしかしたら、そのせいかも」
「幸先いいじゃない。アスラントの力も、私たちの旅を応援してくれているのかもね」
レミはそう言って外に出る準備に取りかかった。
幸先の悪いあたしはもはや嫌な予感しかしない…
第十一章 風の谷のヨーデル
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