君の笑顔にカンパイ
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「お邪魔しまーす!」
「レミ、私は1・2本の話かと思っていたんだが…」
「いやぁ、それがいっぱいいただいちゃって。1人で飲むよりみんなで飲んだ方が楽しいですし!」
「いっぱい…ね」
出迎えたレミは両腕に袋を下げ、大きな段ボールを抱えていた。
中へ通すとレミが大きな段ボールをそっと床に置いた。
見た感じ10本以上入ってそうだけど、これ、全部飲んでいく気なのか…?
その後、レミは慣れた手つきで持ってきたおつまみをテーブルに並べ、1本目のワインを開けて注いでもらった。
「教授、音頭をお願いします!」
「では、レイカの初飲酒を祝して」
「「かんぱーい!」」
チンと小気味よくグラスを鳴らしてそっとワインを流し込んだ。
するとさっそくレミが身を乗り出してあたしの様子を伺ってきた。
「どう?どう?」
「…なんか、こじゃれたぶどうジュースみたい」
「うーん、最初はそんなもんよね」
正直、ぶどうジュースの方が好きだけどせっかく設けてくれた場だし…
先生を盗み見ると、まるでお手本のような所作でワインの香りを楽しみ、優雅に飲んでいた。
くそ、大人ぶりやがって…
※レイトン教授は立派な大人です
あたしはちびちび飲むのをやめて、オードブルに手を出した。
「このチーズうま!」
「これが酒のつまみというものよ」
「なるほどねぇ」
ワインよりもオードブルを美味しそうに食べるレイカにレイトンは少し安堵した。
「やっぱ酔っぱらうと豹変するものなの?」
「人によるわね。変わらない人もいるし」
「レミは?」
「そうね、楽しくなるかしら」
「楽しく…?先生は?」
「私は酔うまでは飲まないさ、英国紳士としてはね」
「英国紳士つまんな」
「何がだい?」
「ずいぶん足が長い英国紳士ですね、あたしの可愛い足の小指が圧迫されてますわ」
「もう2人とも!今日はケンカしないで楽しんでくださいよぉ!」
ほらほら食べて飲んでください!と料理を取り分けるレミ。
フン、この美味しいチーズに免じて許してやらぁ。
その後も会話に花が咲き、3人で楽しく飲みすすめ、いつの間にか2本、3本とボトルが開いていった。
「この感じだとレイカは酔わないタイプなのかしら?」
「そうみたいだね」
相変わらずのペースでオードブルを食べてはワインを飲むレイカを見て、レミは少し残念そうにした。
お手洗い借ります!とレミが席を立ち、頃合いかなとレイトンはなおもグラスを掴むレイカの手を止めた。
「レイカ、そろそろ飲み過ぎだよ」
「………」
「レイカ?」
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