MY“SEVEN”DAYS
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「お金が足りなくなったら引き出していいからな?まぁ、お前に限って無駄遣いなんてするはずないと思うが…」
「戸締まりはちゃんとしてしっかり確認するのよ?3回は絶対、3回は!」
「あと知らない男なんて勝手にあげるな?危ないから」
「もう二人とも大丈夫だってば!あたし何歳だと思ってるの?」
玄関先でのやり取り。
今日から1週間、お父さんとお母さんは町内会の福引きで当てたハワイ旅行に行く。
ペアチケットだからあたしは行けない…というより遠慮した。
だって、夢にまで見た一人暮らしが体感出来るんだもん!
「じゃあ二人ともあたしの分まで楽しんできてね!家のことは大丈夫だから」
「そうよね、もうレイカも17だし子供じゃないものね」
「いや!レイカはいくつになっても俺の子供だ!」
「はいはい、早くしないと飛行機乗り遅れるよ」
「ほら、お父さん!レイカ、行ってくるわね」
「レイカ!何かあったらいつでも電話していいからな!?寂しくなったらいつでもかけてこいよ!?」
「寂しくないよ!いってらっしゃい!!」
ガチャとドアの閉まる音と同時に静寂が訪れた。
今日から1週間1人なんだ…
「さてと、今日はとりあえず見たいテレビを見てぇ、明日は好きなものを食べてぇ、それでみんな呼んでお泊まり会もいいなぁ…」
いやぁ、やりたいことだらけだ!
充実してるなぁ全く。
「まずはポテチでも食ーべ………よ」
リビングに知らない男の人が立っていた。
黄色いTシャツの真ん中にドクロのプリントでジーパン。
頭に乗ってるふわふわな帽子に似合わず目がヤバい…
お父さん、さっそく約束破っちゃったよ。
いやでもあたし入れてない…ってそういう問題じゃなくて!
「ここはどこだ」
「は…い?」
「ここはどこだって聞いてんだ」
「あ、あたしの家ですけど…」
「………」
男は黙りこんだ。
え、何この人、幻覚…?
あたし幻覚見ちゃってる?
というか幻覚じゃなかったとしたらこの人何者…?
突如家に現れるとしたら神様か強盗かのどっちかだ。
「あの…どちらの神様ですか…?」
「あぁ?」
ヤバいヤバいヤバい、強盗系の人だ!
どうしよ、お金出せばいいの?
でもお金出したらあたし餓死決定だよ…
でもでも出さなかったら出さなかったで殺されるおそれが…
「あ、あの、一見裕福に見えるかもしれませんが我が家は全て借金で生活してるもので…」
「は?」
「盗るようなお金はないんですごめんなさいお兄さん殺さないで盗むならあたしの心で許してください!!」
「………お前、おれがわからないのか?」
「しししし指名手配の方ですか!?すいません絶対警察に言わないんでお命だけはご勘弁を!!」
「ジングウジレイカ」
「な、なんであたしの名前を…」
はっ、もしやこの人、ストーカー系強盗だ…
どどどどどうしたらいいんだ…?
ストーカー系強盗は「おれはこんなに君のことを愛しているのに何でおれを見ないんだ」的な展開になって残虐な殺し方をするんだ…!
「いいいいいや、マママママジでなんでもしますんでとりあえず落ち着きましょうかかかっか」
「お前がな」
「よよよよ要求は何ですか?というか穏便に違うお宅を狙った方が得策かと…」
「………」
「ぎゃーすいません!!別にお兄さんに出てってほしいとかそういうことじゃなくてお兄さんのことを思ってのことで!!」
「しばらく世話になる」
「そうですよねやっぱり金ですよねわかりましたあたしのキャサリン3号を………今、何ておっしゃられましたか?」
未知との遭遇的日曜日
あたしの1週間は始まったばかり…
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