君と出会ったあの日
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キャプテンの誕生日パーチーはガンちゃんさんが泣きながらキャプテンへの愛を語り出した辺りで解散になった。
たぶん今頃ペンギンさんが介抱しているだろう。
あたしはキャプテンと一緒に部屋へ戻ってきた。
寝床のソファーに飛び乗り就寝準備。
キャプテンもそのまま寝るのかベッドに横になっていた。
「楽しかったですね、キャプテン!」
「お前らは浮かれすぎだ」
「またまたそんなこと言ってぇ、満更でもないくせに素直じゃないですよ」
「………お前、酔ってるのか?」
「酔ってないっすよ!ワッハッハ!」
ローは自分も酒が回っていていつもより饒舌になっていることを自覚していた。
だがあのレイカが酔っている…つまりいつも以上に面倒だということを冷静に思った。
今も火照った顔で頬杖を付き何やらふにゃふにゃ笑っている。
かと思いきやいきなり起き上がりキラキラした目でこちらを見た。
「さて問題です!今日はキャプテンの誕生日以外に別の記念日でもあります!それはなんでしょう!」
「………さぁな」
「とか言ってぇ。ホントは覚えてるくせにニクいよお兄さん!あたしたちが運命的に出会った記念日ですよ!」
「まぁ、空から降ってくる辺りは運命的だったな」
「あぁあの頃が懐かしい…あたしが海賊になった日。1枚の何でもします券があたしたちを導いたんですよ」
「お前のアホさには毎度頭痛がしているがあの時の紙は利口だったな。あんな紙切れの命令にまだ従ってるお前もお前だが」
「あれはキャプテンの誕生日プレゼントなんです。キャプテンがそう願ったんだからそれを叶えてあげるのが当然です!」
呆れるほどのまっすぐさにローは思わず口角を上げた。
あぁ、自分は機嫌がいいのだと。
「お前はアホだな」
「えっへん!」
「褒めてねぇよ」
「それに今は何でもします券のお願いじゃなくて好きでここにいますから」
「………」
「キャプテンが好きだからここにいたいんです!」
「………」
「あ、照れてますね?照れてるんですよね?ツンデレキャプテンのデレですねデレ…ぶっ」
「うるせェ」
枕を顔面に投げつけるとぱたりとそのままソファーに倒れた。
しかし表情は変わらずふにゃふにゃ笑っている。
「そのアホ面はどうにかならないのか」
「えへへ、あたしはキャプテンにどこまでもついていきますからね…」
「………」
「………」
「……?」
「………」
「おい」
「………」
枕を取るついでに近付き顔を覗くと幸せそうににやけながら眠っていた。
いつもなら放置するところだが今日は酔っているからと自分に言い訳をしながらレイカの足元に丸まっていた毛布をかけてやった。
そして静かになった部屋でふとあの日を思い出しながら眠りについた。
君と出会ったあの日
(キャプテンも1つ大人になったんだから好き嫌いせず梅干しパンにトライしてください!)
(………朝の5時から騒いでるお前を消してもいいなら食ってやる)
(すいませんどうぞお眠りください)
END
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