第六章 さよならロンドン
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博物館内の警備員にそれぞれ話を聞いてみたところ、『警備の情報は漏れてないはずだが盗まれた』『物は返ってきても犯人は捕まらない』ということが分かった。
レミとルークは情報をまとめたメモとにらめっこしている。
先生たちはいつの間にかどこかへ行ってしまっていた。
あたしとアーリアはぽへーっと椅子に座っていると、突然アーリアが奥の展示の方へ歩き出した。
「どうしたの、アーリア?」
「向こうから懐かしい気配を感じます」
「向こう?行ってみよっか」
記憶のほとんどないアーリアが懐かしいと感じるということはアスラント文明の何かがあるのかもしれない。
それにもしかしたら記憶を取り戻す手がかりがあるかも!
アーリアについていくと、先生たちが石を囲んで悶々としていた。
「何やってんの?」
「取り戻した遺物の中に偽物が混じっているようなんだ」
「ふーん」
「これとこれです。それ以外は全て偽物だと思います」
「え」
「おぉ、さすがアーリア!」
「い、いえ…」
アーリアはどうやら照れてるようだ、くそ可愛い。
クラークさんが「専門家顔負けだな」と笑うと先生が黒い笑みを浮かべて「なんだい?」と聞き返していた。
言葉を濁すクラークさんを哀れと思いつつ、クラークさんがいなかったらあたしが口走ってたよと感謝してあげた。
第六章 さよならロンドン
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