第十三章 不死鳥不在の町
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目が覚めると、ボストニアス号はすでにマリードールを出発し次の目的地へ向けて航空中だった。
ソファの上で身体を起こし、うーんと両腕を伸ばしているとレイモンドさんが操縦室から声をかけてきた。
軽く挨拶を交わすとサーロインさんが呼んでるからと2階の船長室へ案内された。
部屋に入るとサーロインさんだけでなく、先生とアーリアがいた。
サーロインさんの呼び出しっていう時点でイヤなのに、謎のメンツのせいで余計に憂鬱だ。
「レイカ君、体調はどうだい?」
「まぁ、マリードールの時よりかだいぶましにはなりましたね」
そうか、とあの胡散臭い笑顔を浮かべたサーロインさん。
その反射であたしの顔面は嫌そうに引きつった。
「レイカ君に聞きたいことがあるのだが、あまり公では話さないほうがいい内容だからこの場を設けたんだ」
「………あぁ、サーロインさんの髪型の話ですか?大丈夫ですよ黙っておきますって」
「何の話なのか知らないが、君のその大丈夫ほど安心できないものはないよ」
サーロインさんはメガネのブリッジを上げると、机においてあった紙をあたしに渡してきた。
ちらっと見たが細かい文字が羅列していてとても読む気にはなれない。
「結論から話そう。レイカ君、君の力はアスラントの脅威なんだ」
「え、なんでよく分からない文明に勝手に脅威判定されなきゃいけないの」
というかサーロインさんの前で力を使った覚えはないのだが。
浮いたのは全く分からんが…
奥にいる先生を見れば、こっちも知らんという感じで軽く首を横に振った。
「アスラントの時代にいたのだよ、君のような特異の力を持った者たちがね。アスラント人たちはその脅威に屈しないよう妨害装置を作り退けた、と」
「えー負けたのー」
「…注目すべきはそこではない。その妨害装置が今、君に影響を起こしているんだ」
「あの屈辱的な強制ぷかぷか装置とか?」
「恐らくそれだけではないはずだ。アスラントに関するあらゆるものから何らかの影響を受けていると考えられる」
「レイカ、思い出してごらん。以前、君が力の不調を訴えていた場面は全てアスラントに関わる土地だった」
先生に言われて、うーんと思い出してみる。
正直あんまり覚えてないがモンテドールの時は不調だったような…
でも先生が言ってるんだからたぶんそうなんだろうということにする。
「不調続きだからよく分かんないけど…確かに?」
「ここ最近はアスラントの力の強い場所が多いからね。マリードールではその兆しが大きかったんじゃないかな」
「体調不良や異常な食欲もこれで説明が付くしな」
「いえ、食欲は「うん、めっちゃ影響してるかも。特に食欲」……」
どうりでお腹が空くわけだと、先生からの疑心の眼差しを受けながら一人納得した。
第十三章 不死鳥不在の町
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