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7月生まれさんへ


「提出完了。っと。
来週からはそんなに忙しくならなさそうだなぁ。」

高専を卒業して4ヶ月
通っていた時とほとんど変わらない生活をしている
変わったと言えば制服を着ていないことと高専内に住んで居ないことぐらいだが月一で高専に足を運んでいる

誰か居ないかと思って校舎の方に歩みを進める

「[#dn=2#]さん?」

聞き覚えのある声に振り向く
制服を身に包んだ 伏黒と見慣れない男の子と女の子
「わー!恵くんだ!
制服着てるとこ何気に初めて見たかも。
ふふっ元気?」

「はい。元気ですよ。」

「隣の2人は同級生?」
釘崎、虎杖と挨拶をすませる

「良かったね、恵くん。仲間が増えて!」

「…まぁ。」

「まぁってあんたもう少し私達に感謝しなさいよ。」

「まー、そう言うとこが伏黒じゃん。」

「いいね。仲良さそうで。」

「あの、[#dn=2#]さん。
これから暇ですか?」

「ん?
うん。特に用事はないよ。」

「ちょっと2人で出かけませんか?」
釘崎と虎杖が顔を見合わせる

「いいよ。」

「邪魔しちゃ悪いし釘崎行こうぜ」
「そうねー。行ってらっしゃい恵くん。」
含みのある言い方をして去っていった


「2人とも行っちゃったね。私も行こっか。
あ、今日車で来たからあっちだよ。」

「車買ったんですね。」

「うん。車便利だよー。
都内は運転したくないけどね。」

扱いやすい軽自動車に乗ってとりあえず高専から出た

「恵くん。
どこ行きたい?」

「そうですね…。どうしましょうか。」

適当に走って ショッピングモールにたどり着いた

「久しぶりに買い物来たかも〜。」

「普段どうしてるんですか…」

「最近は県外多かったからさ。コンビニで全部済ませてた…
便利になったよね〜コンビニ。」

「まぁ…そうですね。
たまにはちゃんとしたご飯食べてくださいよ。」

「うん!ありがと!」

雑貨店やフードコート ペットショップで癒されたり
久しぶりに誰かとこうやってウィンドウショッピングが出来て とてもいい気分転換が出来た

「今日はありがとね!恵くん!」

あたりはすっかり日が落ちて高専まで送る車内も会話が弾む

「いえ。久しぶりに[#dn=2#]さんと出かけられて俺も楽しかったです。」

「また遊びに行こうね!」

「はい。」

最近の出来事なんかを話しながら運転していれば
あっという間に高専の駐車場へ辿り着く

「[#dn=2#]さん。」

「ん?」

「これ。誕生日プレゼントです。」

てっきり自分用に買ったのだと思っていたショッピングバッグをそのまま渡される

「え?
誕生日…覚えててくれたの?」

「まだ少し早いっすけど。
次いつ会えるか分からないし。」

「そっか…ありがと!
大切にするね!」

「はい。」
今日1番の笑顔を見せて
シートベルトを外して 車から降りてしまう

「[#dn=2#]さん、おやすみなさい。」

「うん。
おやすみ、恵くん。」


車内に残る恵くんの制汗剤の香りと共に帰路についた

END

HAPPY BIRTHDAY to you!!
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