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5月生まれさんへ



ーーコンコン

「はーい」
玄関まで小走りで向かって扉を開く

「よっす!」

「パンダくん!どうしたの?」

「正道から伝言。講堂に来いってさー
直接連絡すりゃいいのにな。」

「え?学長から呼び出し!?
な、なにかしたっけ…」

「そう身構えなくても大丈夫だろ。
ま、俺は伝えたからな〜。
あ!そうそう、今日は18時に真希の部屋集合な!」

「うん!分かってるよ!
ありがと〜!」

自室の方向へ歩き出したパンダに手を振って
私服から念の為制服に着替える

「何もした覚えないしなぁ。
なんだろ〜。」

妙な緊張感を持って講堂に向かう

「失礼しま〜す」
恐る恐る扉を開いて入る

「[#dn=2#]、来たか。」

「はい!!」
呼び出しているのだから居て当然なのだが
驚いて声が裏返る

「お前に渡したい物がある」

「渡したい物…ですか?」

大きな可愛いラッピングの袋を手渡される

「これは…?」

「前に欲しいと言っていただろう。」

「もしかして 作ってくれたんですか!?」

「たしか誕生日だったろう。
あいにくこれから京都校に出向くからパンダに言って呼び出させてもらった。」

「そうだったんですね。
あの!開けていいですか!?」

「あぁ、構わん。」

出てきたのはスズメのぬいぐるみ
かなり前に呪骸を作ってる夜蛾に作って欲しいとかなり強請って拒否されたものだ

「うわぁ もふもふだぁ!!
学長!ありがとー!」

「あぁ、誕生日おめでとう [#dn=2#]。」

「さっそく皆にお披露目に行こ〜!
ちゅんちゃん!
学長!気をつけて行ってきてくださいね!」

優しい顔を浮かべる夜蛾に手を振って
講堂を後にする

嬉しくてその呪骸を一日中抱きしめて離さなかった

「食事中ぐらい 置いとけよ。」

「そうそう汚すぞ〜」

「しゃけ。」
ばっと狗巻に取り上げられてしまう

「あー、私のちゅんちゃん!」

「おかかっ!」

「うー、食べ終わったら返してね、棘くん」
しょんぼりして訴えかける

「しゃ…しゃけ。」
目元を抑える狗巻

「棘も大変だな。」「だな〜。」

2年生だけで誕生日パーティを開いてくれ
それぞれからもプレゼントを貰った



あれから
ちゅんちゃんは一定の呪力供給をすれば
ひとりでに動くようになってしまったのは別の話

END



HAPPY BIRTHDAY to you!!

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