5月生まれさんへ
ーーー5月
今日は珍しく お外で待ち合わせ
私が任務帰りなのもあって お迎えついでにデートしてくれるらしい
「駅着いたよっと」
メッセージを狗巻に飛ばせば 可愛いキャラクターのOK! のスタンプと[待ってるね]と送られてくる
「棘くん もう来てくれてるんだ!」
その事実が嬉しくて荷物を持ち直して
少し早足で改札へ向かう
改札前の壁際に制服姿の狗巻を見つけて
口角が自然と上がる
切符を通して改札から出て 狗巻の元へ足が早まる
「お待たせ!棘くん!」
「しゃけ」
自分より少し背の高い狗巻が頭をよしよしと撫でてくれる
「えへへ、ただいま。」
「ツナマヨ」
口元は見えないけれど 目が細くなって 笑いかけてくれてるのだと分かる
周りの目なんて気にせずにつられて笑顔を向け合う
荷物を持っている方に手を差し出してきて
「持ってくれるの?」
「しゃけ!」
「ありがとう!」
そこまで重くないカバンを狗巻に渡すと
手を握られて歩き出す
「すじこ」
「うん。」
手を引かれて その辺の雑貨店や ゲームセンター
クレープを食べたり
久しぶりに2人っきりの時間を楽しんだ
「このクマさん大事にするね!」
クレーンゲームで取ってくれたクマを片手で胸に抱きながら 高専までの山道を歩く
「しゃけ。」
ふと狗巻はスマホを取り出して メモ画面に何やら書き込んでいく
[少し 伝えたい 事があるから
注意 して?]
打ち込んだ文字を見せてもらって
大きく頷きながら 呪力を集中させる
「うん! いいよ。」
ゆっくり口元のファスナーを下ろして
狗巻の口元が顕になって
ゆっくり口が開く
「[#dn=2#]」
鼓動がドクンと跳ねる
「好き」
心拍が上昇するのが分かるくらい
耳で反響するような鼓動がうるさい
どんな顔をしているのか分からないけど
困った様子の狗巻から
呪言が結構効いてる事が伺える
右側のポケットから 小さな小箱を取り出して
[た ん じょ う び お め で と う]
とゆっくり口パクで伝えてくれる
解読するや否や いてもたっても居られなくて
狗巻の首元に腕をのばし 少し背伸びして唇を奪う
パッと離れて狗巻の胸元に 赤面した顔を埋める
驚かせてしまったのか 時間差で優しく抱きしめてくれる
「棘くん ありがと」
「…しゃけ」
胸の鼓動が落ち着くまで
そのままでいさせてもらった
といってもなかなかおさまるものでもなくて
ほんのり顔が熱いまま
お互いの顔を見合わせ 笑った
小箱の中身は ピンクのバラをメインに中に封じ込められた
ティントリップという物だった
説明書きを読むと
体温に応じて 色が着くらしく
今度使ってみるね!と約束して
手を繋いで 寄り添うように高専に帰った
END
HAPPY BIRTHDAY to you!!
今日は珍しく お外で待ち合わせ
私が任務帰りなのもあって お迎えついでにデートしてくれるらしい
「駅着いたよっと」
メッセージを狗巻に飛ばせば 可愛いキャラクターのOK! のスタンプと[待ってるね]と送られてくる
「棘くん もう来てくれてるんだ!」
その事実が嬉しくて荷物を持ち直して
少し早足で改札へ向かう
改札前の壁際に制服姿の狗巻を見つけて
口角が自然と上がる
切符を通して改札から出て 狗巻の元へ足が早まる
「お待たせ!棘くん!」
「しゃけ」
自分より少し背の高い狗巻が頭をよしよしと撫でてくれる
「えへへ、ただいま。」
「ツナマヨ」
口元は見えないけれど 目が細くなって 笑いかけてくれてるのだと分かる
周りの目なんて気にせずにつられて笑顔を向け合う
荷物を持っている方に手を差し出してきて
「持ってくれるの?」
「しゃけ!」
「ありがとう!」
そこまで重くないカバンを狗巻に渡すと
手を握られて歩き出す
「すじこ」
「うん。」
手を引かれて その辺の雑貨店や ゲームセンター
クレープを食べたり
久しぶりに2人っきりの時間を楽しんだ
「このクマさん大事にするね!」
クレーンゲームで取ってくれたクマを片手で胸に抱きながら 高専までの山道を歩く
「しゃけ。」
ふと狗巻はスマホを取り出して メモ画面に何やら書き込んでいく
[少し 伝えたい 事があるから
注意 して?]
打ち込んだ文字を見せてもらって
大きく頷きながら 呪力を集中させる
「うん! いいよ。」
ゆっくり口元のファスナーを下ろして
狗巻の口元が顕になって
ゆっくり口が開く
「[#dn=2#]」
鼓動がドクンと跳ねる
「好き」
心拍が上昇するのが分かるくらい
耳で反響するような鼓動がうるさい
どんな顔をしているのか分からないけど
困った様子の狗巻から
呪言が結構効いてる事が伺える
右側のポケットから 小さな小箱を取り出して
[た ん じょ う び お め で と う]
とゆっくり口パクで伝えてくれる
解読するや否や いてもたっても居られなくて
狗巻の首元に腕をのばし 少し背伸びして唇を奪う
パッと離れて狗巻の胸元に 赤面した顔を埋める
驚かせてしまったのか 時間差で優しく抱きしめてくれる
「棘くん ありがと」
「…しゃけ」
胸の鼓動が落ち着くまで
そのままでいさせてもらった
といってもなかなかおさまるものでもなくて
ほんのり顔が熱いまま
お互いの顔を見合わせ 笑った
小箱の中身は ピンクのバラをメインに中に封じ込められた
ティントリップという物だった
説明書きを読むと
体温に応じて 色が着くらしく
今度使ってみるね!と約束して
手を繋いで 寄り添うように高専に帰った
END
HAPPY BIRTHDAY to you!!