【五条 悟】紫煙
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静かに泣いた五条は
落ち着きを取り戻して
離れざま しれっと唇を奪っていった
「何するんですか。」
「え?もう1回する?」
涙目で潤んだ瞳がキラリと輝く
「は?」
「じょーだん、冗談!
でもしたくなったらいつでも言ってね!」
「結構です。」
「もー、傷付くから即答しないでよ。
さて!冷めちゃったかもしれないけど ご飯にしようか。」
いつものように振る舞い 2人で食事を囲む
自炊派では無い癖に 文句のつけようのない料理にどこか懐かしさを覚えながら
五条との不毛なやり取りをしながら食事を終えた
「ご馳走様でした。」
「うん。よく食べたね。
食後のデザートに僕とか「結構です。」
「それは残念。
おっと、時間経つの早いな〜。
もうこんな時間。
ミョウジ!ちょっとお仕事行ってくるよ。
お利口に待っててね。」
机に置かれたアイマスクを装着する五条に
「いや、俺も少ししたら出ますけど。」
「あ、そーなの?
じゃあ一緒に行こうか!
伊地知にも「そっちじゃないので結構です。」
「あー、そか。
ちゃんと帰ってくるんだよ、ミョウジ。」
「言われなくても帰ってきますよ。
俺の家なので。」
「あはは!
時間過ぎてるし、僕そろそろ行くね!
気を付けてね。」
「そちらもお気を付けて。」
リビングから見送り 玄関の扉が閉まる音を聞いて
仕事の準備に取り掛かり家を出た
ーーー
ネオンが輝く街の裏路地
コソコソと取引をする男が2人
ビルの屋上からターゲットを確認する
フードを深く被って ナイフを握りしめ
糸を紡いで音もなくその場へ降り立つ
「誰だ!!」
こちらに気付いた1人の男が声をあげる
その声にこちらに背を向けていた男が振り返ろうとした所に
背中から心臓を突き刺す
「ひぁ!?」
力が抜けていくのをみて ナイフを引き抜いて
逃走しようとする男を糸で捕らえる
声をあげられないように紡いだ綱で口を塞ぐ
ゆっくりと歩み寄って心臓を貫く
ぐったりと倒れた男の胸ポケットをまさぐり
取引されていた物を押収する
物を確認してから
任務完遂を 回収班に連絡する
程なくして現れた数人の黒服
「いやぁ いつ見ても感動するねー。
ほんと手際良すぎ さすが 黒兎様。」
「御託はいい。
さっさと回収しろ。」
回収班のリーダーであるその男に物を差し出す
「はいはい。仰せのままに。」
「俺は次に向かう。」
「了解。
こちらも回収後そちらに向かいますよっ。」
ヒラヒラと手を振って来る男を横目に
また屋上へ飛び上がり
ビルとビルの上を飛び回る
道中 今日受けた 任務の目的地から不穏な感覚を察知して歩みを止める
場所的に後回しにしようと思っていた所だった
インカムに触れて
「悪い 少し野暮用だ。」
「あー、はいはーい。
俺は完遂してくれれば何も言いませんよ〜。」
了承を得て 予定外の廃ビルに足を踏み入れる
呪霊も人も呆気なく死ぬ
命を奪うのは簡単だ
深夜2時過ぎ
全ての仕事が終わり高専に帰還
五条はまだ帰っていないようで
血塗れた仕事着を洗濯機に脱ぎ入れ シャワーを浴びる
下着も何も用意していなかったので
スマホ タバコと仕事用具を持って裸のまま寝室に向かう
手に持っていたものをベッドにほり投げて
着替えを済ませ
ベッドサイドの明かりを付けて 部屋の電気を消す
タバコに火をつけて 血塗れたナイフの手入れをしてから
仕事用具を入れている戸棚に戻して
スマホの充電を開始して タバコの火を消す
五条の香りがするベッドに身を沈め眠りに落ちた
続→