【五条 悟】紫煙
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この人には逆らえないしどうしたものかと考えながら 煙を吸い込んでは吐き出す
灰を落とすために天井から目線を外せば
スプーンを咥えながら書類をパラパラと捲る五条
「何勝手に見てんですか。」
「いやぁ、また面倒事押し付けられてるな〜と思ってね。」
「えーえー、お陰様で。」
今にも落ちそうな灰を灰皿でもみ消して
ペットボトルに口をつける
「まぁ、そう拗ねないでよ!
それだけキミが優秀ってことなんだからさっ!」
「そーですね。」
某番組のレスポンスを嫌味を込めて返す
が気に求めずからになった容器にスプーンを入れて
キラキラした瞳でこちらに向き合う
「で、どうする?
寝室は一緒にしちゃう!? ならベッド買い替えだね!
いやぁなんだか新婚みたいでいいね〜こういうの!」
ペットボトルの蓋を閉めて当たらないと分かっていて全力で五条に投げつける
「もー、八つ当たりしない!」
べキッと何かに当たった音だけがしてストンと五条の膝に着地するペットボトル
「チッ…同居は まじでめちゃくちゃ嫌 ですけど許可します。」
「嫌よ嫌よも…「前言撤回。今すぐ出てけ。」
「もー、ごめんって〜。
わかった!わかった!
寝室も今は別ね〜。りょーかーい。」
「生きてる限り一緒に寝る気はねぇよ!」
「お?死んだら一緒に寝てくれるってこと!?」
「どうせ
「まーね。
僕は出来れば生前にミョウジと夜を共にしたいけどね〜。」
「とにかく 使うなら空いてる部屋使ってください。」
「あぁ、スルーですか。
はー、了解。実力行使せず許可得られたわけだし良しとしようか。」
ごろーんとまたソファーに足を伸ばして
肘置きで頬杖をつきながら見上げてくる
「何でもかんでも権力乱用しすぎなんですよ。
だから嫌われるんですよ。」
「あはは〜。
使えるもんは使わないとね〜。
欲しいもののためなら それこそ 惜しみなく…ね。」
鼻で笑い飛ばして
タバコに火をつけて テーブルに広げられた書類に目を通す
一通り書類に目を通して大体の予定を組み上げたところで 五条が眠っていることに気付く
「あんたもそれなりにこき使われてるくせに」
纏めた書類を机に置いてソファーの背もたれにかけられたブランケットを五条に被せて
階段を登って 自室に入る
自室も片付いているが 今朝も使ってましたといわんばかりの形状を保った布団
「はぁ…いつから侵入されてたんだろ。」
クローゼットを開ければ 空いていたはずのスペースに見覚えのない衣装ケースに 上着
「もうこれ、家 乗っ取られてんな…。」
下着と着替えを持って脱衣場に向かう
もう 突っ込みたくないが 見覚えのない物があちらこちらに健在している
適温にしてから高い位置にセットしてあるシャワーヘッドから お湯を浴びる
定位置に置かれた自分のシャンプーを手に取って髪を洗う 洗い流してから疑問を抱く
「…そういえばこっちの家のは空にしてなかったか?」
五条愛用なのか見覚えのないシャンプーやボディーソープは別で端に並んでいるので
使用して 買い足したという訳でも無さそうだ
よく見れば コンディショナーもボディーソープも以前と同じ物だが真新しく見える
悪いことでは無いから いいかと気にしないことにして
汚れと疲れを洗い流した
続→