【五条 悟】紫煙
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報告書を提出して
新たな任務情報をいくつか受け取った後
高専敷地内の自宅へ向かえば
「お疲れサマンサ〜。」
待ち受けていたかのように外壁に背を預ける五条をシカトして玄関へ向かう
「ちょ、
ミョウジ、無視は酷くない!?」
書類を持った左手首を掴まれる
「はー、何の用ですか。」
諦めて五条に向き合えば 掴まれた手首をサッと解放してくれる
「ま、ちょっと話がしたくてね。」
「手短にお願いします。」
「まぁ、そんな事言わずにさ。
中入ろうよ!」
「…嫌ですよ。」
「僕だって不法侵入は 出来るだけ したくないからここで待ってたんだよ〜?」
出来るだけ と強調された言葉に
これ以上 長引かせない為にも 以下仕方なく家にあげることにした
「…どうぞ。」
勝ち誇ったような笑みを浮かべて家に上がり込む
「お邪魔しま〜す」
数ヶ月ぶりに帰宅した家は妙に綺麗で不審に思いながらも
書類をテーブルに投げ捨てて台所へ向かう
記憶が確かであれば水のボトルしか入っていないハズの冷蔵庫を開く
「…五条さん。
人の家に勝手に住み着かないでくれませんかね。」
冷蔵庫には僅かな食材と
これでもかと詰められた甘味
我が家のようにソファーに寝そべっている五条を睨みつける
「あ、バレた?
ほら、僕の家よりこっちの方が近いし。何よりあの家。どう考えても広すぎるんだよね〜。
あ、安心して!戸締りはちゃんとしてるし!
ほら、合鍵!」
ポケットからチャラチャラっと金属音をさせて ソレを見せびらかしてくる五条に怒りが湧き上がる
「既に不法侵入してんじゃねぇか!」
「まー、気にしない気にしない。
僕とミョウジの間なんだし!」
どうせ聞き入れない五条に何を言っても無駄だとため息を着いて自分の分の水を取り出してからひとりがけソファーに座り 封を開ける
「ねー、僕の分は?」
アイマスクを外して キラキラとした瞳がこちらを見上げてくる
「知るか。」
そう言い放って ポケットからタバコとライターを取り出して火をつける
「僕といるとほんと口悪いよねぇ
ミョウジは。」
ニヤニヤしながらゆっくり起き上がって冷蔵庫に向かう五条を横目にテーブルの端に追いやられた灰皿を引き寄せ タバコの灰を落とす
「しばらくこっちに居るので
合鍵 置いて帰ってくださいね。」
「えー、やだよ?」
後ろから甘ったるいコーヒーとプリンにスプーンを持った手が伸びてきて右肩に 頭の重さがかかる
「ここ 俺の家なんですけど。」
「僕もここに住むよ!」
「はぁ?」
「いいじゃない!
一軒家に1人より2人の方がいいでしょ!
部屋も空いてるんだし!」
「…勝手に自分の部屋作ってないよな。」
「うん。まだ作ってないよ!
その話をしたくてね!
いつまでもミョウジのベッド借りるのもどうかと思ってたからさ〜。
いや、いい匂いするし 寝心地いいから僕としては一緒に寝ても良いんだけどね!
あのベッドじゃ2人寝るのはキツイでしょ!」
ペラペラと言葉を続ける五条に怒りがふつふつと湧き上がる
手で顔を覆って 灰皿に火種を押し付け
肺に溜めていた煙を吐き出す
「あの、お願いがあるんですけど」
「ん?なになに!?」
「1回死んでくれ。」
「あー、ミョウジが殺してくれるならいいよー?
でも、その前にこのプリン食べてからがいいかな!」
すっと離れて ロングソファーに座り込んで
幸せそうにプリンに頬張る五条に
本日 何十回目かのため息をついて
2本目のタバコに火をつけ 天井を仰ぐ
続→