一章
夢小説設定
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そのまましばらく机に突っ伏していた
「赤根?おーい」
誰かに体を揺さぶられる
「赤根ー?」
「硝子?」
「あ、生きてた。」
家入の声だと分かって飛び起きる
「わ、びっくりしたぁ!」
驚かせてしまったらしいが気にせず
目の前に座る家入に手を伸ばして横腹辺りの制服を掴む
勢い余って机が自身の腹部に当たる
「い、いたぁ…」
「なに、何かあったの?」
左手だけ離してぶつけた場所をさする
「んー。聞いてよぉ」
「へー、夏油に告られたと。」
「そ、そぅ。」
ため息をつきながら机に突っ伏す
「赤根は、アイツのこと嫌いなの?」
「…嫌いじゃない」
「じゃあ好き?」
「…わかんない。」
「五条は?」
「…ん?なんで悟くん?」
顔を上げて家入を見上げる
「いいから、五条は嫌い?」
「嫌いじゃない。」
「好き?」
そう問われてまた頭を机に押し付ける
「んー?わかんない!
…2人をそういう目で見たことないし。
確かに2人ともかっこいいのかもしれないけど。よくナンパされてるし…。」
「ナンパされてるで言えば 赤根もでしょ。
わかんないなら お試しで付き合っちゃえば?」
「え?でも、そんなの「大丈夫だって。」
「ホントに?」
俯くのをやめて廊下の方を見る
「バカだから それでも多分喜ぶって。」
「バカって…」
「バカでしょ。」
「えー?そんな事はないと思うんだけど…」
(座学で一番下は私だし…。そんなに大差はないけど!)
「期限決めて付き合っちゃえばいいじゃん。
今はわかんないんでしょ?」
「んー。
やってみないとわかんないのと一緒ってことだよね?」
「そーそー。」
「じゃあ、そうしてみる…。」
「ん。」
家入の手が頭部を撫でる
「それで答えが見えればいいんだよね?」
「そうだよ。」
「ありがと、硝子。」
「どういたしまして。」
まだ 納得はいっていないけど
今はそれが最善なのだ と思い込んで
気持ちを切り替える事にした