一章
夢小説設定
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ーー2005年 3月
桜が満開に咲き乱れる
青とピンク、そして白のコントラストに目を奪われ立ち止まる
「赤根?」
少し先を歩いていた家入に声をかけられ目線を移す
「ごめん、硝子。
綺麗だなーって見とれちゃってた!」
「確かに満開だね。花見したい。」
「硝子、呑みたいだけでしょ…」
「バレた?」
ー中3の夏休み 地方に住んでいた私は入学が決まっていた
東京都立呪術専門高等学校に見学ついでに 報告書を持って訪れた
そこで同じ新入生3人と出会った
入学前から同級生とつるむ事になるとは思ってもいなかったが
それが高じて仲良くやれていると思う
入学前から任務も何度か行かされているし
制服すらかなり早い段階で支給されたー
「おっせぇよ。」
歩道脇の柵に腰掛ける長い足を伸ばしふてぶてしい態度の五条と その横にすました顔で佇む夏油
「あれ?待たせちゃった?」
「そんな遅くないでしょ」
「硝子の言う通り まだ時間より早いよ。」
携帯を開き時間を確認する夏油
「よかった。
どうする?皆集まったし出発する?」
「あー、あと1本吸ってからでいい?」
「お前な…」
家入の発言に呆れたように五条と夏油は肩をすくめる
「硝子、一応制服着てるんだから少し控えなよ。」
「分かってる分かってる。」
「絶対分かってねぇだろ」
乾いた笑いがこぼれる
「傑くんと悟くん
そういえば昨日帰ってきたばっかりなんだよね?」
「そうだよ」
「こき使われすぎだよね、私ら」
「まじでそれ。」
「だね、まだ入学すらしてないのに。」
「まぁ、人手不足だから仕方ないだろ。
硝子、2本目に手が伸びてるよ。」
「あ、つい。」
「だるいけど行くか。」
五条の言葉に各々返事して
駅内へ入り 任務先へ向かった
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