1章
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五条との合同任務から1週間程
未だリアは近畿県内に居た
ホテルのベッドに倒れ込み
「あーもう。
いつ帰れるんでしょう…。」
京都支部の先輩術師から
手渡された分厚い書類の入った封筒を眺めてため息をつく
「みんなどうしてるのかな…」
電子音が鳴りメールが届いた事を知らせる
「んー?」
差出人は五条悟 メールを開くと
沖縄満喫中!!との本文と
夏油と五条と見知らぬ女性2人と写った楽しそうな写真
「なんでしょうすごく羨ましい。
私も休み欲しいですうぅ!」
あーと叫びながら枕を顔に押し付けてベッドで転げ回る
しばらくして冷静になって息を吐いて
重たい体を起こす
「次行かなきゃ…」
私も沖縄行きたいです!仕事抜きで!
とメールを返して携帯を閉じる
身なりを整えて腰に下げたホルダーから拳銃を取り出す
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「Mam!Mam!what's this?」
遊んでいて見つけた子供の手の平サイズの弾丸を母に見せる
「Oh… No, Leah! Can I have it?」
ダメだと諭され危ないものなのかもしれないと判断し素直に渡す
「いい子、Leah。」
そう言って思いっきり抱きしめ頭を撫でられれば行動で返すために抱きしめる
「愛してるわ、リア!」
パッと離れておでこに口付けられる
「あー、それ?あー、んー?」
もう一度日本語で聞き返そうとしてみる
「fight Leah!」
キラキラした目で応援してくれる母
「あー、なぁに?」
「great!!
これは 銃弾。Bullet」
先程まで持っていたものが何かを知って俯く
「My bad…ごめんなさい」
「いいのよ。それよりすごいわ!
ごめんなさいが言えるようになったのね!!」
再び抱きしめられ先程より激しく頭を撫で優しい顔で笑う母の顔
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1発だけ装填されていることを確認して
ホルダーにそっと戻すとホテルの部屋を出た