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2章


「結果、海外出張を命じる。」

「は?海外!?
俺と組めばいいだろ!」
立ち上がって反論し兼ねる五条を夏油が諌める

「悟、落ち着きなよ。」

舌打ちして座り込む
「海外…ですか?」

「3ヶ月ほど アメリカに行ってもらう。
悪いな、悟。お前と組ませる段取りも組んだんだが上に却下された。
リアは準1級。特級のお前と組ませられる任務がそうそう無いんだ。」

「分かりました。私、行きます。」

「は?
国内ならなんかあっても駆けつけられっけど、海外なんて…」

「大丈夫です。」
五条の言葉を遮るように 放った

「私、そんなに弱くないです。
信じてください。」

決意した夢川の言葉に家入 夏油は納得したようだった
五条だけは猫なで声を出して
「夜蛾せんせ〜?俺も〜」
「ダメだ」

「ちっ…」

「悟、リアちゃんが決めた事なんだから。」

「はー、分かりたくね〜」

「大人気な〜」

「うっせぇ。お前らは納得してんのかよ。
こんな状況で海外に出すの」

「言っただろう。
リアちゃんが決めた事なんだ。背中を押してやるべきだろ。」

「そうそう、リアは戦闘能力は高いし。
お前らより頭はいいから やりぬけるでしょ。」

「おいこら!硝子さりげなくバカにすんな」

「だってバカだろ。」

いつも通りに騒ぐ2年生をよそ目に

「明日仕事の内容をまとめた資料を渡す。
今日もゆっくり休め」

「はい。先生ありがとうございます。」

「お前らあまり騒ぐなよ。」
そう言って夜蛾は出ていった

「お前、本気で行く気な訳?」

「はい。
お父様にも会いたいですし。」

「お父さん?
アメリカに居るのかい?」

「ええ、他の国に移住してなければ…」

「そういえば リアも名家産まれだった、忘れてたわ。」

「リアちゃんの家もなかなか詳細が掴めないよね。」

「そうですね。
私もあまり詳しく教えられてませんからね。」

「そうなんだ?
でも一人っ子でしょ?」

「あー、少し前に再婚したらしいですよ。」

「らしいって…」

「まぁ、色々あって長らく会っていないので。」

「そっか。」

「変な空気にしてしまってすみません。
今は寂しくないです。
高専ここに来れて良かったです。」




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