2章
数時間後
五条と共に家入がやってきて
体調が戻った事の確認と共に
「リア〜。起きたって?
夏油、そこ退け。」
「硝子先輩!」
気不味くて小説に没頭していたが家入が来てくれて 安堵した
夏油は少し寂しそうにこちらに微笑みかけて家入に席を譲った
「はいはい。」
一緒に帰ってきた五条を仕切りから追い出して
「悟、私と一緒にちょっと出てようね。」
「はー?1人で行けよ。」
「ほら、硝子に殺られる前に行くよ。」
家入から殺意を感じとって渋々夏油と共に廊下へと出ていった
「だいぶ顔色もいいね。よしよし。」
2人には険しい顔を向けていたが
すっと顔を近付けてきて頭をぽんぽんと撫でられる
「はい、お陰様で。
ありがとうございました。」
「気にしなくていいよ。
リアが無事でよかった。
そうそう、リアあいつらはやめとけ。
ただのクズだから。」
「あはは…悟先輩には何度もお断りしたんですけどね。
五条家の方々に弁明出来れば早いんでしょうけど…」
「まぁ、無理だろうね。
私も五条の親なんて見たことないし。
それに…五条家だけじゃないよ…リアを狙ってるの。」
「え?」
「
「…そう、ですか。」
同時刻 廊下でも夏油から同じ事を聞かされた五条は強かに殺意を灯した
「うん。
私はリアの味方だから。多分アイツらも同じ事を言うと思う。」
「ありがとうございます。」
「ん。
夜蛾にも言ってある。もう時期来んじゃないかな。
あのバカ共呼んでくるか」
よいしょっと家入は立ち上がって廊下にいる2人を呼びに行った
「…アレのせい…ですよね。」
家入は五条 夏油と共に夜蛾を引き連れて戻ってきた
「リア 元気そうだな、良かった。」
ぽんと大きな手が頭に乗る
「俺らにあんな優しい顔した事ないよな〜。
依怙贔屓じゃね?」
「たしかに〜。
というかセクハラじゃない?」
聞こえるようにヒソヒソする五条と家入に
夏油だけは 貼り付けたような笑顔を浮かべるだけだった
「お前らな。」
夜蛾に睨まれた五条と家入はべーっと舌を出して 夜蛾は大きくため息をついて本題であろう仕事の掲示された
「リア、こちらも色々考えて手はつくした…」
「はい。」
真剣な夜蛾に その場の全員は その後に続く言葉を待った