東京校
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「狗巻くん おはよ〜!」
時刻は夕方の5時
おはようの時間ではないけれど 2時間ほど前まで寝ていたので 間違いではない
「今日は2人だね!よろしくね〜。」
昨晩 連絡した通りの場所で待ち合わせる
「しゃけ しゃけ!」
「狗巻くん 任務終わりなのに立て続けで ごめんね」
「ツナツナ」
「ありがと。行こっか!」
地図アプリを見ながら 目的地まで2人で
こっちかな? なんて迷いながら歩く
「やっと着いたね。」
「しゃけ〜」
「この時期は忙しくて
補佐の人も出払っちゃってるもんね…。
有難みを感じるね。」
目の前の廃墟から漂う気配を気にもとめず
悠長に話す
「ツナマヨ」
急かされたように感じてやる気スイッチを入れなおす
「そうだよね、狗巻くんは早く終わらせて帰りたいよね。」
「…おかか…。」
ボソリと否定の声が聞こえた
「ん?
んー、とりあえず帳下ろしちゃうね。」
「しゃけ」
なんだか機嫌を損ねたようだ
話せないって不便だなぁと思いながら帳を下ろす
「よし、行こっ!」
強く頷いた狗巻と帳内に足を踏み入れ
動物のみ有効の降霊術で 昔の飼い猫を体に降ろせば
呪力の耳にしっぽが生える
狗巻の視線を感じてそちらを向けば
すかさず目線を逸らされてしまった
「あー…ごめん
猫、嫌いだった?」
「おかか!おかか!」
手と首をぶんぶんと横に振る狗巻
「あ!そっかー!
はじめてだったよね!狗巻くんに見せるの!」
「しゃけ。」
入口でのんびりしていると
奥の方から大きな呪力の気配を感じて
アイコンタクトをとって狗巻を先頭にその方角へ向かって走り出す
本日のターゲットを視界に捉えた狗巻がすかさず
“動くな”
と言葉を放てば呪霊の動きは止まり
呪力の猫爪で攻撃をあたえる
いい体勢で動きを止めてくれたおかげで
急所を一撃で捉えられた
ひらりと後退し両手両足で着地して呪霊が消えゆくのを目で捉えた
「終わったかにゃ?」と
右の甲で頬を撫でる
つい動物の癖が出てしまうのがこの術のキズである
「…しゃ…け」
「ん?」
狗巻の方を見やれば口元を手で隠して
目を閉じて 少し顔が赤いようで
「狗巻くん?」
少しこちらをみてまた目を閉じてしまった
どうしたのか気になって立ち上がった時
バサッと降りたスカートに違和感を覚えた
「え、あ…」
「ももももも、もしかしてめくれあがってた!?」
目を閉じたままコクコクと頷く狗巻に 元戻っているスカートの後ろを抑える
(今日…中履いてくるの忘れた…)
「み、見なかったことにしておいて!
2人だけの秘密だからねっ!」
「しゃけしゃけ。」
一応念の為廃墟内を見て回ったが あれ以上の呪霊はおらず
ぎこちない空気のまま 駅までの道を無言で歩く
駅に着いて 改札をくぐって
「あ〜、今日はお疲れ様。」
「…高菜。」
「私まだお仕事あるから…
その…帰ってゆっくり休んでね!」
「しゃけ。」
手を振って 別々のホームへと向かう
ポケットに入っていたスマホがメッセージの受信を知らせる
[お疲れ様、朱奈
見ちゃってごめん(土下座)
誰にも言わないから( ˆ꒳ˆ; )
2人だけの秘密にする(*´ b`)シー
気を付けて、行ってらっしゃい٩( 'ω' )و]
「狗巻くん…。」
別々の電車に揺られながら
帰り道話せなかった分沢山メッセージのやり取りをした
END