釘崎 野薔薇
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渋谷
通っている高校からは近くて 人混みが苦手だけど
従姉妹のお姉さんがやっているカフェでアルバイトをさせてもらっている
今日は土曜日で一段と人が多い
今私は駅から出た通りでナンパされている
「あの、バイト遅れちゃうので
ごめんなさい」
目の前の男性を振り切ろうと思ったものの
連れらしい男が横から遮る形で 囲まれる
「バイトなんて休んじゃえばいいじゃん
俺達と遊ぼうよー」
ナンパなんて日常的なこの街じゃ助けてくれる人なんて居なくて みんな見て見ぬふりで通り過ぎる
「困ります、どいて下さい」
振り切ろうとすると横に来た男に腕を掴まれる
「遊びに行こうよ」
「離して下さい!」掴まれた腕を解こうとしているとさらに誰かの手が男の腕を掴む
「その子、嫌がってんでしょ」
女性の声に振り向く
同じ年ぐらいの女の子がそこに居た
「手、離しなよ」
「いって!」と私の腕から男の手が離れる
「お兄さん達 これ以上この子に何がするなら
もう少し痛い目見るわよ!」
「ちっ、このゴリラ女!」そう言って男達は人混みに去っていった
「誰がゴリラ女ですって!
あいつら絶対許さん!」
怒り顕わにした女の子をほって
「あ、あの 助けてくれてありがとうございます!」
丁寧に頭を下げる
「いいの!いいの!気にしないで!」
ショッピングバッグを沢山抱えた女の子は
ニコッと笑う
「何かお礼させてください!」
「そんな気にしなくていいよ!私がやりたくてやったんだから!
それよりバイトなんでしょ?遅れちゃうよ?」
じゃあね と去ってしまいそうな彼女の手を掴む
「 あの、私と一緒に来てください! バイト先カフェなんです!是非、お茶だけでも!」
今度は私がナンパしているような形になって
助けてくれてた女の子は笑って
しょうがないな〜 と言いながら
私の手を握ってくれる
「ちょうどどこかで休憩しようと思ってたの!せっかくだから一緒に行くわ!」
「はい!」
女の子の返答に嬉しくなる
手を繋いだまま 2人で色々話しながら
バイト先に着いた 釘崎 野薔薇 と名乗った女の子は 店舗をみて目を輝かせている
ことの事情をお姉さんに話して
店内で野薔薇ちゃんにメニューを振る舞う
どれも美味しい!と幸せそうな顔を浮かべてくれる野薔薇ちゃんを見ているとこちらまで嬉しくなってくる
接客の合間に色々話しながら時間は過ぎ野薔薇ちゃんの携帯がなる
「私そろそろ行かなきゃ」
そう言って立ち上がる野薔薇ちゃんに少し寂しさを感じた
「朱奈!ご馳走様!」
「ううん、こちらこそ 助けてくれてありがとう」
「またくるね!
今度は 一緒に遊びに行こうよ!朱奈!」
「うん!」
「約束だから!」そう言って小指を立てて差し出してくる
「うん、約束!」
その小指に小指を絡めて笑い合う
END