夏油 傑
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全速力で廊下を走る
ふと扉が空いている教室を見つけて飛び込めば
教卓に足を置いて椅子に座って読書中の夏油を発見する
「あ!夏油先生〜!」
「どうしたんだい?朱奈。」
本から目線を上げて首を傾げてこちらを不思議そうに見つめてくる夏油に駆け寄る
「お願いします!
ちょっとだけ匿ってください!」
「?」
困惑する夏油に説明しようとすると少し遠くから叫ぶ声が聞こえる
「朱奈〜?
僕から逃げられるわけないんだから早く出ておいで〜」
それは夏油の耳にも届いたようで大体の事情を察してくれたようだ
「なるほどね。
教卓の中に居るといいよ。」
「ありがと!」
短くお礼を言って 急いで教卓の下に潜り込む
ローアングルからの夏油の姿にドキッととしたのもつかの間 焦りで鼓動が早くなる
「お!傑〜。
朱奈見なかったー?」
「見てないよ。
どうかしたのかい?」
読書のフリをしていた夏油はチラリと顔を上げては本に目線を戻しながら平常に言葉を紡ぐ
「いや〜、貴重な僕との個人レッスンから逃げられちゃってね〜。」
「はぁ…またかい。
悟ももう少し加減してやればどうだい?」
やれやれといった素振りで本を閉じて足を下ろして教卓に頬杖をつく
(近い…近い!)
声が出そうになるのを両手で抑え込む
「してるしてる〜。」
「そうは見えないから言っているんだよ。
朱奈にばかり構ってないで、もう少し仕事したらどうだい?」
「んー?傑〜。
もしかしてさ〜。
僕が朱奈の担任で嫉妬してたりする〜?」
「…そんなことは無いよ。
悟は本当に変わらないね、昔からそうだ。
そんなんじゃ好かれるどころか嫌われてしまうよ。」
「そう〜?ま、朱奈は渡さないけどね。
厳しくするのは僕の計画の内さ。
今は嫌われてでも朱奈には強くなってもらわないと。上が納得するくらいに。」
「はっ、御三家は面倒だね。ご愁傷さま。」
鼻で笑い飛ばす 顔は見えないけれど
不穏な空気になりつつあるのは分かる
「傑、やっぱ朱奈の居場所知ってるでしょ。」
「さぁね。
知っていても今の悟には教えないさ。」
「へー、なら力尽くで吐いてもらおうか」
「いいよ。
外に行こうか、悟。」
さすがにまずいと思って夏油の膝に手をついて
教卓から這い出でる
「ま、待ってください!
せんせーストップ!ストップ!」
「なんだ朱奈。 そんな所に居たんだ。」
優しい口調から 急に冷たい口調になった五条の視線に背筋が凍る
「全く…なんで出てきちゃうかな、キミは。」
「だ、だって!」
いつも通りの夏油に少し胸を撫で 言い分を伝えようとして
「キミでは止めようがないよ。
さて、1度頼まれた訳だしコチラも悟に譲る気は無い。」
何か決意したように目を閉じて立ち上がる夏油に片手で担がれる
「へ?わあぁっ!」
「揺れるだろうけど、いい子だから大人しくしていてね。」
そう優しく微笑むと空いている窓目掛けて走り出す
「はっ!逃がすかよ!!」
「夏油先生!ここ3階いぃ!!」
「大丈夫。 私最強だからね。」
そう決め台詞をはく夏油と 宙に舞う
「ひゃああああっ!」
ゆっくり地面が近くなって強く目を瞑る
思った衝撃はいつまでも来なくて目を開く
「安心して 私がちゃんと守るから。」
続くように降りてきた五条は相当お怒りのようだ
「傑、さっさと朱奈返せよ。」
「断るよ。
生徒の身の安全を守るのは教師の務めだろ?」
「朱奈の教師は僕。」
「私もここの教師なんだけどね。」
ーーー
「なー!釘崎!伏黒!あれあれ!」
「ん?」
「またなにやってんのよあの教師共は。」
「さぁ?
でもなんか楽しそうじゃね?」
「「どこがだよ。」」
「誰か助けてー」と秋月の悲痛の叫びが高専内に響いた
(((それは無理…)))
「ごめん、朱奈。
私には無理よ、許してちょうだい。」
「ファイト!…秋月。」
「悪いな…」
END
ふと扉が空いている教室を見つけて飛び込めば
教卓に足を置いて椅子に座って読書中の夏油を発見する
「あ!夏油先生〜!」
「どうしたんだい?朱奈。」
本から目線を上げて首を傾げてこちらを不思議そうに見つめてくる夏油に駆け寄る
「お願いします!
ちょっとだけ匿ってください!」
「?」
困惑する夏油に説明しようとすると少し遠くから叫ぶ声が聞こえる
「朱奈〜?
僕から逃げられるわけないんだから早く出ておいで〜」
それは夏油の耳にも届いたようで大体の事情を察してくれたようだ
「なるほどね。
教卓の中に居るといいよ。」
「ありがと!」
短くお礼を言って 急いで教卓の下に潜り込む
ローアングルからの夏油の姿にドキッととしたのもつかの間 焦りで鼓動が早くなる
「お!傑〜。
朱奈見なかったー?」
「見てないよ。
どうかしたのかい?」
読書のフリをしていた夏油はチラリと顔を上げては本に目線を戻しながら平常に言葉を紡ぐ
「いや〜、貴重な僕との個人レッスンから逃げられちゃってね〜。」
「はぁ…またかい。
悟ももう少し加減してやればどうだい?」
やれやれといった素振りで本を閉じて足を下ろして教卓に頬杖をつく
(近い…近い!)
声が出そうになるのを両手で抑え込む
「してるしてる〜。」
「そうは見えないから言っているんだよ。
朱奈にばかり構ってないで、もう少し仕事したらどうだい?」
「んー?傑〜。
もしかしてさ〜。
僕が朱奈の担任で嫉妬してたりする〜?」
「…そんなことは無いよ。
悟は本当に変わらないね、昔からそうだ。
そんなんじゃ好かれるどころか嫌われてしまうよ。」
「そう〜?ま、朱奈は渡さないけどね。
厳しくするのは僕の計画の内さ。
今は嫌われてでも朱奈には強くなってもらわないと。上が納得するくらいに。」
「はっ、御三家は面倒だね。ご愁傷さま。」
鼻で笑い飛ばす 顔は見えないけれど
不穏な空気になりつつあるのは分かる
「傑、やっぱ朱奈の居場所知ってるでしょ。」
「さぁね。
知っていても今の悟には教えないさ。」
「へー、なら力尽くで吐いてもらおうか」
「いいよ。
外に行こうか、悟。」
さすがにまずいと思って夏油の膝に手をついて
教卓から這い出でる
「ま、待ってください!
せんせーストップ!ストップ!」
「なんだ朱奈。 そんな所に居たんだ。」
優しい口調から 急に冷たい口調になった五条の視線に背筋が凍る
「全く…なんで出てきちゃうかな、キミは。」
「だ、だって!」
いつも通りの夏油に少し胸を撫で 言い分を伝えようとして
「キミでは止めようがないよ。
さて、1度頼まれた訳だしコチラも悟に譲る気は無い。」
何か決意したように目を閉じて立ち上がる夏油に片手で担がれる
「へ?わあぁっ!」
「揺れるだろうけど、いい子だから大人しくしていてね。」
そう優しく微笑むと空いている窓目掛けて走り出す
「はっ!逃がすかよ!!」
「夏油先生!ここ3階いぃ!!」
「大丈夫。 私最強だからね。」
そう決め台詞をはく夏油と 宙に舞う
「ひゃああああっ!」
ゆっくり地面が近くなって強く目を瞑る
思った衝撃はいつまでも来なくて目を開く
「安心して 私がちゃんと守るから。」
続くように降りてきた五条は相当お怒りのようだ
「傑、さっさと朱奈返せよ。」
「断るよ。
生徒の身の安全を守るのは教師の務めだろ?」
「朱奈の教師は僕。」
「私もここの教師なんだけどね。」
ーーー
「なー!釘崎!伏黒!あれあれ!」
「ん?」
「またなにやってんのよあの教師共は。」
「さぁ?
でもなんか楽しそうじゃね?」
「「どこがだよ。」」
「誰か助けてー」と秋月の悲痛の叫びが高専内に響いた
(((それは無理…)))
「ごめん、朱奈。
私には無理よ、許してちょうだい。」
「ファイト!…秋月。」
「悪いな…」
END