夏油 傑
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ーー
ふわりと嗅ぎなれた香水の香りがして
重い瞼を開ける
「ん?起こしてしまったかな?」
ぼんやりと夏油の顔が視界に捉えられる
「す、ぐる?」
「そうだよ、朱奈。」
瞼が閉じてしまえと重い
ぼーっとした頭で状況を知りたいと思い
何とか開こうとするけれど思う様にいかない
「いいよ、寝ていて。」
顔が近づいて 左側の前頭部にちゅっと音を立てて口付けが落とされる
まるで魔法にかけられたように
暖かい何かが心を満たして眼を閉じる
「おやすみ、朱奈。」
ふかふかで暖かいものに包まれて
そのまま深く眠りにおちた
どれくらい眠っていたのか目を覚ますと知っているけど自室ではない場所で目を覚ます
「ん?」
「おはよう、よく寝てたね。」
こちらに背を向けベッドに寄りかかっていた夏油がこちらに腕を伸ばし前髪を撫でる
「んっ、傑。」
心地よい手に目を細めれば 愛おしいとでも言いたげな笑いが微かに聞こえる
ゆっくり手が離れていくと同時に夏油を寝転がったまま見つめて
「私 傑の部屋にいたんだっけ?」
「私が運んできたんだよ。
自販機の椅子で寝てたからね。」
そう言われてぼんやりと寝る前のことを思い出す
「あー、そうだったかも?」
「ダメだよ、朱奈。
眠いなら自分の部屋か私の居る時にしてくれないと。」
「うん。気を付けるね。」
いい子だね ともう一度優しく撫でてくれる
(傑に撫でられるのがとても好き
多分 傑もわかってやってくれてる。そんなところもすごく好き)
「傑!大好き!」
撫でられているうちに好きが膨張して ばっと起き上がって首元に抱きつく
「ありがとう。
私も好きだよ、朱奈。」
少し固まってからぎゅっと抱き返し
すかさず後頭部を撫でてくる
「ふふ〜」
「朱奈は撫でられるの好きだね。」
「うん!好き。
ううん、大好きな傑がしてくれるから大好き!」
「あはは そうかい。
光栄だな。」
「傑にもしてあげる!」
体制を少し起こして夏油と向き合って髪を解いた夏油の頭を撫でる
「ははっ ありがとう。」
「いつもありがと、傑。
術師なんてって思ってたけど傑に会えて本当に良かった!」
「私も朱奈に会えて良かったよ。」
「ずっと一緒に居てね、傑!」
「もちろん。ずっと一緒に居るよ。」
「約束だからね!」
「あぁ、約束するよ。
最期まで朱奈の隣は私だけのもの」
そっと前髪をかきあげられて額にキスをしてくれる
同じようにお返しする
(ずっと私の隣は傑だけのもの)
END