夏油 傑
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ーー
自室では脱線してしまうので
溜まりに溜まった課題の消化に集中する為に空き教室で書面とにらめっこ
「やっと片付いた〜」
んーっと伸びをして息を吐き出しながら天井を仰ぐ
「お疲れ様、朱奈先輩。」
後方から思わぬ声がして椅子ごと倒れ込む
「ふぁ!?うわぁあっ!
ったー!」
「大丈夫?」
いつからそこにいたのか
机に投げ出した足を下ろして手を差し伸べてくる
「夏油くんがいきなり現れるからだからね!!
てか、いつから居たの…全然気づかなかったんだけど。」
差し伸べられた手を掴んで起き上がる
「集中してたみたいだった声をかけそびれてね。」
「うん、今度から声掛けて。
もしくは目に見える範囲にいて。」
ぶつけた頭を手のひらで確認しながら
倒れたままの椅子をおこす
「それは結婚の申し込みかな?」
隣の机に腰を下ろして腕組みをして目を細める夏油
「え、なんでそうなるの…」
「朱奈先輩が好きだからだよ」
先輩の部分に悪意を感じたが
またこの後輩は何を言っているんだかと呆れた目を向ける
「五条くんもそうだけど夏油くんも重いよね…愛が。」
「私の前で悟の話?
私だけを見ていて欲しいだけれどね。」
細められた目が一瞬ギラリと光る
「そういう所だよ…」
はぁと息を吐き出し 元の位置に戻した椅子に座り夏油と向き合う
「何度も言ってるけど
あたしは誰とも付き合いません〜。」
「強情だよね、朱奈も。」
「せんぱい!」
「はいはい、朱奈先輩。」
「全く とんだ後輩が入ってきたもんよね。
入学当時 あんなに可愛かったのに…」
椅子の背に肘をつき頬杖をつく
「それは朱奈先輩もそうだと思うけど?」
「あーそうですかー。」
「優しくて頼れる可愛いげのある先輩だったよ。
今も今で私はいいと思うけどね。」
すっと机から腰を下ろして近づいてこようとする夏油にストップをかける
「あー、いちいち寄ってくるなー。
それ以上近付いたら吹き飛ばす」
「残念。」
べーっとちらりと舌を出して先程と同じ状況に戻る
「で、相棒の五条くんは?」
「任務に行ってるよ。」
「そ、最近 君ら 単独多いよね。最強コンビも解散?
なに喧嘩でもしたの?あ、いつもしてるか。」
「ははっ、酷いな」
少し顔に陰りが見えたのは見逃さなかった
「ま、いいんじゃない。
どっちみち君達が最強?ふっ
なのは変わらないし。」
いつしか後輩達自身が言い出したそれを鼻で笑う
「そう…だね。」
「はー、うざったいなぁ。
夏油くん明日ひま?」
「いや、任務だけど?」
ケロッとした表情で言い放ってくる
「あっそ、じゃあ今度でいいわ。
あんたの呪霊貸しなさいよ。」
手を組んで指を鳴らす
「あぁ、そういう事…。
そこはデートの誘いをしてくれるところじゃないのかい?」
「いやよ。デートなら硝子ちゃんとするわ。」
「ははっ」
「とにかく今度つきあってよね。
術師諦める方向にはしたけど定期的に体動かしたくなるもんだね。」
「朱奈が補佐監督ね。
一緒に仕事できる日が楽しみだな。」
そう言われて少し先の未来を想像してみた
「うわぁ、なんか一緒になりたくないなぁ。
NGとかないのかな…。あと先輩な。」
「ないでしょ。
私は朱奈先輩を永久指名するよ。」
今日1番の笑顔をみせるので口角が上がる
「頑固拒否するわー」
なんておちゃらけて言い放つ
(そうやって笑っていなさいよ。
END