五条 悟
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隣で気持ちよさそうに眠る 白く透き通る彼を起こさないように
ベッドから滑り降りて洗面所に向かう
ブラシとヘアゴムを手に取って
黒く長い髪をといていく
出会ったのはいつだったんだろう
確か雨の降ってる日だった
ーーーー
恋を失った日の帰り道 雨が降り出したんだ
俯きながら歩いていた私はそこに立ちすくむ
「あ、ごめんなさい」
とりあえず見上げてすぐ謝罪した
「あ、いや。僕こそごめんね」
1度止めてしまった足は すぐに動き出せなくて
目の前の同じ表情をした彼と苦笑いを交わし
雨雲を見上げた
「いつか…止んでくれますかね」
「そうだといいね。」
どれくらいそうしてたのか
もう涙なのか雨なのか分からなくなり始めた時
目元の雫をその人が拭う
びっくりしてキョトンとしていると
「風邪…ひいちゃうよ」
同様に濡れている人に言われて
笑ってしまう
「ふふっ…ごめんなさい」
あぁと納得したのか同じく笑いだす
「あー、笑った。人のこと言えないよね。僕も何考えてんだが。」
その後 自宅へ招いてから
時折 遊びに来るようになった
昔の事を思い出しながら一通りクシを通し終え
ヘアゴムを唇でかみ
前髪を後ろに持っていってハーフアップのお団子をつくる
左側の前髪を少しだけとって垂らす
何故かこれがいいらしい
出会った当初髪を乾かしてくれた時に手際よくやってくれた
元カノがこんな感じだったんだろうか
深く詮索はしていないので
なんの仕事をしてるとか全く知らない
けど こうやってふらりと手土産を持って現れてくれる
そして変わらない日常に暖かくて楽しい時間を運んできてくれる
いつか 来なくなる日が来たとしても
もう私の
「うん、出来た。」
「おはよう、朱奈。」
洗面所の扉にもたれてこちらに微笑みかける五条
「おはよう、悟。」
END
参考
シアタースターレスBLACKSTAR
teamP 「虹の彼方へ」